- プロ注(2023年/2024年) マーク情報 プロ志望(大学/高校)
- プロ注目選手/2023年ドラフト (09/28)
- 広島東洋カープ/ドラフト2023 (09/28)
- 2023年高校生ドラフト候補進路 (09/28)
- 2023年大学生ドラフト候補進路 (09/28)
- 細野 晴希(東洋大) (09/28)
- 松原 快(富山GRNサンダーバーズ) (09/28)
- 武内 夏暉(国学院大) (09/28)
- プロ志望大学生リスト2023 (09/28)
- プロ志望高校生リスト2023 (09/28)
- 常廣 羽也斗(青山学院大) (09/28)
- 竹田 祐(三菱重工West) (09/28)
- 増子 航海(神奈川フューチャードリームス) (09/28)
- 中岡 大河(富士大) (09/27)
- 芦田 丈飛(埼玉武蔵ヒートベアーズ) (09/27)
- 田中 大聖(太成学院大) (09/27)
- 2023年プロ志望届提出者/大学生ドラフト候補 (09/27)
- 佐藤 啓介(静岡大) (09/27)
- 杉田 健(日大国際関係学部) (09/27)
- 友田 佑卓(日本大) (09/27)
- 尾田 剛樹(栃木ゴールデンブレーブス) (09/27)
【球団別】 日ハム 中日 千葉 広島 楽天 巨人 西武 阪神 福岡 横浜 オリ 東京
【23候補】 高・投|高・野|大・投|大・野|社・投|社・野|済・投|済・野
長い腕をしならせ繰り出す角度ある直球と多彩な変化球。柔軟性、バランス感覚に優れる。
2012年日本ハム1位 大谷 翔平(花巻東)/過去記事
動 画
投球・打撃成績
■ 甲子園成績
試合 回数 被安 奪三 四死 自責11夏: 1 5.2 6 3 5 1 150㌔ 帝 京
12春: 1 8.2 7 11 11 5 150㌔ 大阪桐
通算: 2 14.1 13 14 16 6 防3.77
被安打率8.16 奪三振率8.79 四死球率10.05
試合 打率 打 安 二 三 本 点 振 球 盗 出塁率 長打率
11夏: 1 .333 3 1 0 0 0 2 1 2 1 .600 .333
12春: 1 .333 3 1 0 0 1 1 0 1 0 .500 1.333
通算: 2 .333 6 2 0 0 1 3 1 3 1 .556 .833
最新記事
■ 喜びより謝罪の言葉 メジャーは「将来的には凄く行きたい」(スポニチ) 12/12/10
花巻東(岩手)の大谷翔平投手(18)が9日、岩手県奥州市内のホテルで会見し、日本ハムに入団することを表明した。ドラフト前にはメジャー挑戦を表明し、1位指名された際には入団拒否の姿勢を打ち出したが、計6度の交渉で気持ちが動いていったことを告白。投手と野手の二刀流にも意欲を見せ、将来は日本一投手となってメジャー挑戦する。ようやく、大谷が少しだけ笑顔になった。会見後に栗山監督と握手した瞬間、硬かった表情を崩した。「本日、日本ハムファイターズさんの方に入団させていただくことを伝えさせていただきました。たくさんの方にご迷惑をおかけして、本当に申し訳なかったです」。約100人の報道陣が集まった会見場で笑みはなかった。26分間の会見は、日本ハムに入団する喜びよりも、謝罪の言葉が続いた。「花巻東高校の(佐々木洋)監督さん、日本球界の方、遠くアメリカから来ていただいたメジャー球界の方、応援してくださった方々に申し訳ない。日本でプレーする姿を見てもらって、恩返しができれば」。一度はメジャー挑戦を表明しながら国内でプレーする責任の重さを、18歳は受け止めていた。10月25日のドラフト当日、入団の可能性は「ゼロ」と断言した。しかし徐々に気持ちは傾き、悩み、苦しんだ。メジャー挑戦の会見まで開いたのだから当然といえた。野球部員にも相談できず、逆に気遣った仲間たちも進路の話題を避けた。放課後、ユニホームを着る時間だけが、野球に打ち込める時間だった。キャッチボールで必死に腕を振り、周囲からは「夏よりもいい球が来ている」と言われた。考え抜いて出した結論は日本ハム入り。ただ、メジャーリーガーになる夢は変わっていない。「将来的には凄く行きたい。日本ハムさんで日本一になって、大きな選手になって巡り合わせがあれば(メジャーに)挑戦したい」。ドラフトから45日。160キロ右腕は大きな夢の第一歩を、北の大地から踏み出すことを決めた。(スポニチ)
大谷の決断に対し、国内のプロ野球界では歓迎の声が上がる一方、批判も聞かれた。中日の中田スカウト部長は「日本ハムに行って良かった。日本の球団に入ってほっとしている」と「金の卵」の国内残留を喜んだ。ソフトバンクの永山スカウト部長は「日本の方が体づくりからきちっとしている」とメリットを指摘。広島の鈴木球団本部長は「こういう前例ができるのは大きなプラス。強行指名する球団が増えるのでは」と、今後のドラフト戦略への影響に言及した。一方、大谷の心変わりを「やっちゃ駄目」と批判したのは楽天の星野監督。地元東北の逸材だが、メジャー志望表明を受けて指名を断念した。同一リーグの日本ハムが一本釣りする形になり「こんなことをしていたら、ドラフトの意味がなくなる」と手厳しかった。(スポニチ)
岩手・花巻東の大谷翔平投手が9日に日本ハム入りを表明したことを受け、日本ハムの栗山英樹監督が10日、山田正雄ゼネラルマネジャー(GM)らとともに同校を訪問し、佐々木洋監督らにドラフト指名後に多くの負担をかけたことを謝罪した。約1時間の話し合いを終えた栗山監督は「ご迷惑をかけて申し訳ないという思いを伝えた。(大谷)本人が大きな夢に向かって成長していけるお手伝いをしっかりしたい」と語った。一度は米大リーグ挑戦を公言した大谷が日本ハム入りへ気持ちが傾いていく過程で、学校には非難や激励などの連絡が多くあったという。佐々木監督は「球は速くなったが勝つ投手になれなかった。何とか勝つ投手になってほしい」とエールを送った。(スポニチ)
会見に同席した大谷の父・徹さん(50)は、息子の日本球界入りを喜んだ。会見では北海道のイメージを問われ「一度も行ったことはございません」と苦笑いだったが、当初からリスクの大きい米球界よりも、国内球団入りを勧めてきた。 それだけに「親としてはたまには(球場に)行って見られるのはうれしいです」と大谷の決断に安どした様子だった。(スポニチ)
■ 大谷、入団前向き!ダル背番号「11」&メジャー支援も(スポーツ報知) 12/12/4
メジャー挑戦を表明しながら、日本ハムにドラフト1位で強行指名された花巻東の160キロ右腕・大谷翔平(18)の日本ハム入団が3日、確実となった。岩手・奥州市内で栗山英樹監督(51)を交えた4度目の交渉を行い、入団に前向きな姿勢を示した。ダルビッシュ(現レンジャーズ)がつけた背番号11を提示され、ダルの後継者として将来的なメジャー移籍を目指す。大谷はこの日、午後6時から両親とともに、栗山監督、山田GM、大渕スカウトディレクターと話し合いを行った。約40分の交渉を終えた父・徹さん(50)は「日本ハム入りにだいぶ前向きになっている。きょうの交渉の中でスッキリした部分がある。問題は解消されたと思っています」と、揺れに揺れた我が子の胸中を代弁した。指名直後、大谷は「(入団の可能性は)ゼロです」と明言。だが、球団側からの資料で高卒即メジャー挑戦のリスクを説明され、日本ハム入りに傾いた。大谷の心境の変化について、国内球団入りを希望していた徹さんは、「資料を作ってもらった辺りから徐々に。向こうで長くやるためには、どちらがいいのかということ」と説明した。前回を最終交渉と定めながら、決断に踏み切れなかったのは、「障害」が2つあったためだ。
《1》周囲への配慮 花巻東や同校の佐々木洋監督(37)へ向けた中傷などがあり、メジャー挑戦を翻意すれば、指名を回避した国内他球団や、メジャー球団に迷惑をかける。そんな懸念があった。
《2》「投打二刀流」 日本ハムの秘策だったが、徹さんによると本人は「打者としてスタートしたら、投手として使ってもらえないのではないか」と不安をもらしたという。
〈1〉について栗山監督は「すべて球団と自分が背負う。プレーしやすい環境を作ってあげたい。18歳の夢のある若者が、大きく成長するように、みんなで応援してあげることが大事」と力説。〈2〉も指揮官が練習から試合での起用法まで明かした上で「打撃はすぐに使える。本人は投手もやりたいと。(投打で)2人入団したと思っている」と語った。ダルの背番号11も決め手になった。「投手として評価をしているんだというとき、(大谷が)一番うれしそうな表情だった」と栗山監督。山田GMは「ポスティングの話はしていない」としたが、エースナンバーは、メジャーの道に通じている。球団では、札幌Dで単独の入団会見を行うプランも浮上。高卒新人では、ダルビッシュ、中田に続く契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高条件も提示した。大谷は球団を通じて、「球団の方から自分の疑問点を解消していただき、感謝しています。周囲に迷惑をかけないよう、今週中には球団に伝えたいと思います」とコメント。指揮官に「いい返事を待ってます」と肩を叩かれ、表情を引き締めた。今週中にも「ハム大谷」が誕生する。
■ 米挑戦か日本ハムか=18歳大谷、改めて決断へ(時事ドットコム) 12/11/29
米大リーグへの挑戦を表明した後、プロ野球ドラフト会議で日本ハムに1位指名された剛腕、岩手・花巻東高の大谷翔平投手(18)が球団側との交渉をひとまず終え、改めて決断する。26日、岩手県奥州市のホテルでの交渉。日本ハム側が切り札を登場させた。栗山英樹監督だ。熱弁を振るった後、記者会見で「翻意させに来たのではなく、大谷君の夢をどう手伝えるのかを提案した」と力説。大谷は「情熱的な方。自分が考える上での判断材料を下さった。メジャーで長くトップの選手として活躍したいという夢は変わらない。そこに至るまでの夢に向けて一緒に頑張ろうと(栗山監督に)伝えていただいたので、すごくよかった」と話した。10月25日に1位指名された後、「今は米国でやりたいという気持ちしかない。(国内は)自分の考えとしてはゼロ」と言明。それから約1カ月。18歳が微妙に揺れ動いているようにも見えた。日本ハムは大谷の意志を尊重しつつ、まずは日本で経験と実績を積んでから、とのスタンスで、球団の育成システムや環境を詳細にアピール。前回交渉までに、韓国では最近、国内プロを経ずに米球界へ挑戦して厳しい結果が続いているデータなども紹介。何と言っても、大谷も憧れるダルビッシュ有投手(レンジャーズ)が昨年まで在籍していた「強み」がある。こうした材料は、野球選手だった父の徹さん(50)と母の加代子さん(49)に理解されている。一度はメジャー挑戦を決意した大谷が揺さぶられているのは当然だろう。大谷は野球人生の目標で、到達時期に差異があったとしても「メジャー」というキーワードを変えていない。ドラフト1位候補の高校生が日本のプロ野球を経ないで米球界へ進んだ例はない。いばらの道だが、パイオニアになりたいという考えがある。そこに最後までこだわるか否か。「しっかり考えて決めたい」。栗山監督は「信じて待っている」と言った。
■ 大谷「パイオニアになりたい」 日本ハムとドラフト後初面談(時事ドットコム) 12/11/2
米大リーグへの挑戦を表明している岩手・花巻東高の大谷翔平投手(18)をドラフト1位で指名した日本ハムは2日、山田正雄ゼネラルマネジャー(GM)らが岩手県奥州市にある大谷の自宅を訪れ、ドラフト会議後に初めて大谷本人と両親に指名のあいさつをした。面談後、取材に応じた山田GMによると、大谷に強行指名の経緯や育成システムなどを説明し、獲得の意思を伝えた。大谷は神妙な面持ちだったが、栗山英樹監督の「夢は正夢。誰も歩いたことのない大谷の道を一緒につくろう」とのメッセージが記されたサインボールを渡すと、うれしそうな表情になったという。席上、大谷はメジャー挑戦に関して「小さい頃からの夢。ドラフト1位クラスで挑戦した高校生はいないので、自分がパイオニアとしてやりたい」と改めて強い意気込みを口にしたという。山田GMは「ご両親に、またお会いできる機会を持ってくれると言ってもらえた。なるべく早くまた来たい」と語った。
■ オリオールズ 大谷獲得に動く(スポニチ) 12/10/27
米大リーグのオリオールズが、メジャー挑戦を表明した超高校級右腕、岩手・花巻東高の大谷翔平投手の獲得に動いていると26日、地元紙のボルティモア・サン(電子版)が伝えた。スカウトの話として、仮に大谷が米国の高校を卒業していたら、6月の大リーグのドラフト会議で全体の5位以内に指名されていた逸材だと紹介した。オリオールズはアジア地域での選手発掘に力を入れており、昨オフは日本のプロ野球から和田、チェンの両左腕を獲得した。
過去記事
■ 大谷「うれしい」けど…ハム行き「ゼロ」(日刊スポーツ) 12/10/26
メジャー挑戦を表明している花巻東(岩手)・大谷翔平投手(3年)は、25日に都内で行われたドラフト会議 で、日本ハムから1位指名を受けた。指名から約10分後の午後5時30分。花巻東の室内練習場に姿を現した大谷は、うつむいていた。数分前に、流石裕之部長(30)から日本ハムの1位指名を知らされた。「評価してくれてうれしく思う」と前置きした上で「どの球団に指名していただいても、アメリカでやる決断をした。両親と相談すると思うけど、意思は変わらない」と断言。現時点での入団の可能性についても「自分の考えとしてはゼロです」と揺るがなかった。「発表して、指名されないと思っていた」。21日のメジャー挑戦表明から4日。日本ハムの強行指名は報道を通して分かっていた。心の準備はできていたはずなのに、いざ現実となると「ちょっとビックリして、動揺した部分もある」と視線を落とした。ドラフト候補選手は、テレビ中継を見ながら待機することが多いが、「見ると、心に残るのが嫌だった。その道(メジャー)に進みたいという気持ちでやっていた」。指名の瞬間は、突きつけられる現実を振り払うかのように、降りしきる雨の中でキャッチボールをしていた。日本ハムとは、9月26日に大渕スカウトディレクター、今成スカウトと面談した。キャスター時代の栗山監督から取材を受けたこともある。「情熱的な方。チームカラーも良いイメージがある」と好印象を抱く。しかし、周囲が国内プロ入りを勧める中でメジャー挑戦を決断しただけに「そういう話を含めて決断した。アメリカでやりたい気持ちは変わらない」。あらためて強いメジャー志向を示した。通常なら今後は指名あいさつ、入団交渉という運びになる。日本ハムは来年3月31日まで「選手契約締結交渉権」を有するが、これはあくまで国内でのこと。日米間には「紳士協定」のみで明確なルールがなく、その間にメジャー球団と契約しても違反にはならない。メジャーに行くなら、少しでも早く契約を済ませ、準備を進めたいところ。大谷本人も「自分が初めてのケースだと思う。紳士協定もあると思いますし、(佐々木洋)監督に調べてもらっているところ」と、困惑の表情を浮かべた。「これからどうなるか想像がつかない」という前代未聞の指名。ただ、高校入学時からの夢だったメジャー挑戦の意思は、最後の最後までぶれなかった。
■ 大谷メジャー挑戦表明「やるからには世界一の投手に」(スポニチ) 12/10/22
花巻東(岩手)の160キロ右腕・大谷翔平投手(3年)が21日、同校で会見し、メジャー挑戦を表明した。ドラフト1位候補の高校生が、ドラフト会議前に進路を米球界と宣言したのは初めて。国内との選択に揺れたが、最後は自らの意思で夢の舞台を選んだ。午後5時すぎ。大谷が父・徹さん(50)とともに、会見場に姿を現した。テレビカメラ11台、報道陣約60人が詰めかける中、神妙な面持ちでメジャー挑戦を表明した。「アメリカでプレーさせていただくことに決めました。(決め手は)やっぱり自分の夢。入学した時からそういう気持ちは強かった。(日米)どちらの憧れもありましたけど、メジャーリーグの憧れの方が強かった」。「周りの意見と食い違うこともありましたけど、誰かが納得しないのは嫌だった。最後は自分の意見で決めさせてもらいました。背中を押してもらい感謝しています」。25日にはドラフト会議が控える。強行指名に踏み切る球団が出るかもしれないが「自分の気持ちは変わらない。どういうふうになっても、メジャーへの思いは強いです」と、指名されても信念を貫くことを誓った。悩んだ末、決断を下した大谷は「マイナーからのスタートだと思いますけど、厳しいところで自分を磨きたい。世界一の投手?やるからにはそうなりたい」ときっぱりと言った。
巨人桃井社長は「ウチは菅野くんなので(大谷については)どうこうではないが」と前置きしつつ「プロ野球の一員として、危機感を覚えます」と、高校生の米球界流出を問題視した。「今のままでは向こう(MLB)にかなわない。現状のルールなど、議論する機会にしないといけないのでは」と話した。
セ・リーグの理事長を務める中日佐藤球団代表は「抜け道的になってはいけない。スポーツマンらしく対応してほしい」と求めた。メジャー行きを隠れみのに日本の希望球団入りがあっては困るという指摘。大谷側を疑っているわけではなく、あくまで可能性として触れた。なお、中日は大谷を1位指名候補としていない。
広島松田オーナーは花巻東・大谷のメジャー挑戦に無念さをにじませた。広島市内で、「日本でやってから、アメリカに行っても遅くないというのもあるけど、本人の意思だからしょうがない。残念だ」と語った。広島は投手を1位指名する方針を固めており、亜大・東浜を最有力としながら、大谷も最後まで候補リストに残していた。
DeNA高田GMは、あらためて大谷を強行指名しない考えを示した。これまでも、ドラフト前にメジャー挑戦を表明した場合は指名リストから外すことを明言しており、「強行(指名)はしない。本人の意思を尊重する」とした。1位候補については大谷を含め、藤浪、東浜、菅野の即戦力4投手に絞り込んできたが、「3人(藤浪、東浜、菅野)から1位(指名)を決めるということ」と、かねての方針を繰り返した。
日本ハム山田GMは、大谷の表明を驚きなく受け止めた。大谷サイドとの面談で「スカウトからメジャー志向が極めて強い、という報告を受けていた」と淡々と話した。例年、積極的なドラフトを展開しているが、昨年は1位指名の菅野に入団拒否され、2年連続で金の卵を逃せないのが今年のチーム状況。「大谷君本人が決めたことだから、意志は固いんでしょう」と希望を尊重する姿勢を示した。
西武鈴木球団本部長は、明確な姿勢を示すことはなかった。以前から、大谷、藤浪、東浜の3投手を「特Aランク」として、1位指名にリストアップしてきたが「まだ、何も決まっていません。これから、各スカウトと協議して決めます」と話すにとどめた。
1位候補に挙げ、球団として面談も済ませていたソフトバンク石渡編成・育成部長は「残念です。ダルビッシュと並び称される選手で、投手、野手としても何年かに1度の選手。日本のプロ野球を経験してから(米国へ)行ってほしかった」と無念そうに語った。
楽天は大谷の意思を尊重し、指名候補から外した。地元東北の逸材で1位の大本命だったが、星野監督が「リストから外さないかん」と明言した。加藤統括本部長も「タフなチャレンジを応援し続けたい」。一方、同監督は問題提起もした。大谷は日本に戻っても3年間、ドラフト指名を受けられないが「若いんだから、行きたいなら行けばいい。ただ(帰国後)5年はプレーできないようにした方がいい。覚悟が必要になるし、その方が成功する。このままでは良い選手が、みんなメジャーに取られる」と話した。(日刊スポーツ)
▼ヤクルト・新純生球団常務取締役 大谷君の決断には驚いた部分もあるけど、うちの(藤浪1位指名の)方針は変わらない。そのために早い時期(9日)に指名を表明した。
▼ロッテ・永野吉成チーフスカウト 本人の夢の選択肢としてメジャーがあることは知っていた。仕方ない。
▼阪神・和田監督 個人の考え方もあるし、育ててもらった両親、いろんなことを含めての決断だと思う。
▼オリックス・森脇監督 彼の人生だしね。大賛成だとかクエスチョンマークがつくだとかは思わない。決断力と能力があるのは素晴らしいこと。決断できる人、そうでない人がいる。選択肢がある中で、決断できる立場にあるということは素晴らしいことだ(スポニチ)
ドジャースの小島圭市極東担当スカウトは「一高校生にはタフな決断だったと思います。この勇気ある決断に敬意を表するとともに、われわれは大歓迎したいと思います」と語った。ド軍は大谷が1年の時から注目しており、同スカウトはほぼ全ての登板試合を視察。今後については「まだドジャースに来ると決まったわけではありませんので、これから来ていただけるように努めていきたいと思います」とコメントした。(スポニチ)
会見に同席した父・徹さんは、最後は大谷の意思を尊重したことを明かした。「言葉の違いや文化の違い。話せないことはメンタル的に心配。私たちは国内でプレーしてほしかったが、最後は本人の意思。できることをサポートしていきたい」と全面支援を約束。どんな投手になってもらいたいかという問いには「見てくれるお客さんに楽しんでもらえるような選手になってほしい」と親心をのぞかせた。(スポニチ)
AP通信も大谷のメジャー挑戦を打電した。「日本の高校生投手、大谷が大リーグ行きを決断」との見出しを付け、高校入学時のころからの夢だったことや、最速160キロの直球を投げると紹介。さらには「メジャーの球団と契約すれば、日本のドラフト1位候補の高校生が、初めて日本球界を経ずに米国に来ることになる」と伝えた。(スポニチ)
大谷の今後の日程は、25日のドラフト会議での指名の有無によって変わってくる。指名された場合、3月31日までは指名球団が交渉権を持つ。メジャー球団との交渉は、日米間で取り決めはないが、メジャー球団は日本の球団に配慮する意向で、入団交渉は4月1日以降となる可能性が高い。一方、指名されなかった場合はドラフト後にもメジャー球団との交渉に入る。契約が合意すれば、来年3月のマイナーキャンプからチームに合流することになる。(スポニチ)
花巻東の佐々木洋監督は「22、23歳くらいでメジャーに上がってくれれば。日本を、岩手を代表して頑張ってもらいたい」とエールを送った。 09年には教え子の菊池(西武)が悩んだ末に最終的には国内を選択した。当時のことも思い出し「(教え子初のプロ選手を出すために)私の身を守るために日本の方がいいとしたところがあった。(今回は)本人がやりたいところでやらせてあげたいと思った」と、大谷の決断を尊重した。(スポニチ)
■ 大谷が21日会見し進路表明(日刊スポーツ) 12/10/20
ドラフト会議の1位候補で、メジャー挑戦が決定的となっている岩手・花巻東の大谷翔平投手(3年)が21日に進路について表明することになった。同日午後に本人が記者会見を行う。190センチを超える長身の大谷は、7月の全国高校野球選手権岩手大会で160キロをマークした右腕。国内球団から高く評価されるのはもちろん、ドジャースをはじめ、大リーグ3球団が面談に訪れるなど獲得に動いていた。
花巻東高の右腕・大谷翔平が22日にも結論を表明することが19日、分かった。米国希望の大谷に対し、両親など周囲は国内を希望。家族会議を経て“騒動”に終止符を打つ。地元球界関係者が証言する。「本人は、米国に気持ちを固めたが、当初これに賛成していた父親が、国内希望の母に同調し、結論が遅れている」。メジャー志願とはいえ、日本のプロ球界で実績のない大谷はマイナー契約からのスタートとなる見込み。周囲は将来への不安と同時に国内球団からの高評価も捨てがたい。23日には同校の佐々木洋監督(38)らが1位指名を目指す中日などと会談を持つ予定で、大谷側もドラフト会議にも配慮し、22日までに家族会議を開いて最終結論を出す方向だ。(SANSPO)
■ 花巻東・大谷、国内一本!両親が説得メジャー断念(スポーツ報知) 12/10/19
今秋ドラフトの目玉、花巻東(岩手)の160キロ右腕・大谷翔平(3年)の日本球界入りが有力であることが18日、分かった。複数の関係者によると、現在もメジャー入りの憧れを持っているものの、家族の負担などを考慮。最終的には断念することで落ち着きそうだ。今週末に行う家族会議で最終結論を出し、週明けの22日にも正式表明する。複数の関係者が「アメリカ行きを希望する大谷に対し、周囲が日本球界入りを勧めて説得に動いている」と指摘。国内でプロに進むことが有力となった。14日に進路に関する話し合いを行ったが、日本のプロ野球を経験してからでも遅くないとする両親や佐々木洋監督に対し、大谷はメジャー挑戦の夢をあきらめきれず、結論は先送りになっている。ただ、渡米する際に両親が帯同することなど、家族の負担が大きいことを考慮。さらに日本の高校生が米球界入りして成功した前例はなく、帰国後3年間は日本球界に復帰できないと、数々の問題点が残されたまま。メジャー入りには、大きなネックになっていた。大谷は、ドジャース・小島スカウトが1年時から密着マークしていたこともあり、米球界への夢をひそかに育んできた。9月18日にプロ志望届を作成した際、「自分の中では魅力的な場所」と高卒即メジャー入りの思いを初激白。今月1日からド軍、レンジャーズ、レッドソックスのメジャー3球団と面談して「不安は解消された」と話していた。今週末に行う家族会議で最終結論を出し、週明けの22日にも正式表明する見込み。最終的な目標がメジャー挑戦であることは変わらないが、大谷はすでにNPB入りの場合は12球団OKの方針を示している。本人は投手への強いこだわりを見せているが、高校通算56本塁打をマークした打撃も超高校級で、投打にドラフト1位クラスの実力を持つ。すでに日本ハムや地元・楽天、ソフトバンクなどが1位指名を検討するなど、最大で5球団ほどの競合も予想。残り1週間を切って、ドラフト戦線が一気にヒートアップしてきそうだ。
■ 大谷メジャー!最終的に夢を選んだ(日刊スポーツ) 12/10/19
花巻東・大谷翔平投手のメジャー挑戦が決定的であることが18日、明らかになった。9月19日にプロ志望届を提出して以来、ドジャースなど大リーグの3球団との面談に臨んできた。一方で日本球団からもドラフト1位候補として高く評価されており、大谷は両親らと相談しながら検討を重ねてきた。大谷は高校入学時からメジャー挑戦を夢に掲げていたが、周囲からは国内を勧める声もあった。9月18日に日米いずれかのプロに進む意思を表明した際には「五分五分」と話していたが、その後も周囲と相談しながら進むべき道を悩み続けてきた。 数日のうちに佐々木洋監督(38)ら学校側との話し合いで最終決定するとみられるが、大谷がメジャー挑戦の意思を覆す可能性は低い。20日か21日には、自らの口で意思を表明する見込みだ。 大谷はこれまでドジャース、レンジャーズ、レッドソックスの3球団と直接面談をした。体は成長過程にあり、慣れない生活環境や英語への対応が野球に影響するリスクもあるが、11日にレッドソックスと面談した後には「野球以外の言葉や環境の部分ですごく不安があったけど、解消してくれた。(米国での生活は)大丈夫かなと思う」と語っていた。さらに「言葉も自分でなるべく話せるように、そういうのも踏まえてプロだと言われた。そういうのも自分でやらなきゃいけないと思う」などとも話しており、あらゆる不安にも決意は揺るがなかったようだ。日本のプロ野球で実績を持たない大谷は、マイナーリーグからプロの第1歩を踏み出す。メジャー昇格までは、激しい競争原理の中で勝ち抜かなければならない。だが、こうした育成方法もプラス材料と受け止めている。大リーグ球団との面談後に「なかなか上には上がれず、下のマイナーリーグでの練習を大事にして、メジャーに上げてくると話を聞かせてもらった。そこは監督も自分もすごく賛成している部分もある」と話していた。大谷がメジャー挑戦を表明しても、ルール上は大谷をドラフト指名できる。大きなリスクは伴うものの、交渉権を獲得してから大谷を説得すべく、強行指名する球団が出てくる可能性もある。
■ 花巻東・大谷「不安が解消された」Rソックスと面談、週明けにも結論(スポーツ報知) 12/10/12
花巻東・大谷翔平(3年)が11日、岩手・花巻市内の同校で進路について心境を語った。米大リーグ3球団目のレッドソックスと面談し「不安が解消されました」と何度も繰り返した。午後6時から約1時間30分、両親や佐々木洋監督(37)に通訳を交えた話し合い後に、「(言葉や食事など)野球以外の環境面が両親も不安でした。聞けてすごく良かった」とも話した。具体的に通訳を付ける話も出たが、スカウトから「自分で(英語を)話せるようになるのもプロだ」と言われ納得したという。さらに「メジャーリーグは(育成を)長いプランで考えている。マイナーリーグでの練習を大事にしている。それは自分も監督さんも賛成している部分」と前向きな姿勢も見せた。日本の全12球団から調査書は届いている。「自分自身の行きたい気持ちだけで決められない。でも、最後に決めるのは自分だと思う」と話した。既にドジャース、レンジャーズと面談を終え、名乗りを上げていたオリオールズは日程の調整が付かず、メジャー球団との面談は終了。今週中に開く家族会議で結論を出す見込み。早ければ週明けにも自らの決断を語る。
■ 花巻東・大谷、11日にオリオールズ、Rソックスと面談(スポーツ報知) 12/10/11
花巻東高(岩手)の大谷翔平(3年)が、11日にオリオールズとレッドソックスの2球団と面談することが10日、分かった。大谷は9月末までに国内12球団への調査書返送を済ませ、10月からメジャー球団との面談を開始。米国行きを決断した際の本命と見られるドジャース、レンジャーズとの面談は終了済み。獲得を希望するメジャー球団との面談は計4球団で終える見込みで、25日のドラフト会議の前に結論を出す方針だ。
■ レンジャーズ、花巻東・大谷獲り正式表明(スポーツ報知) 12/10/3
米大リーグ・レンジャーズのジョシュ・ボイド・スカウト部長ら4人が2日、岩手・花巻東高を訪れ、大谷翔平(3年)獲得の意思を正式表明した。大谷が憧れる同球団のダルビッシュ有投手(26)のサインボールを持参し、同球団の1Aで活躍する尾中博俊外野手(24)を同席させるサプライズを演出。互いの質疑応答も白熱し、異例の約3時間30分にも及ぶ長時間面談となった。午後2時前。レ軍側は4人が出席し、制服姿の大谷と両親とともに同校内で面談に臨んだ。面談後、集まった約30人の報道陣の取材に応じた。1時間40分だった20日のドジャースをはるかに上回ったが、ジム・コルボーン環太平洋地区担当スカウトは「とても良い雰囲気で話ができた。決断をする時に必要な情報を渡した」と長時間に及んだ理由を説明した。同校の菊池雄星投手(現西武)を訪問した3年前と同じく、サプライズを用意していた。2年間、レ軍の1Aでプレーする尾中を2日前に急きょ招集。契約すれば、マイナーからのスタートが有力な大谷にマイナー生活の現状などを説明させた。尾中は「厳しい環境を話したら、大谷君は引いてましたね。言葉の面を一番不安がってました」と明かした。レ軍にはダルら日本人3投手が所属する。「チームとして日本人を理解している。将来性のあるとても良い投手の大谷君も、助けられると思う」とコルボーン・スカウト。手応え十分の表情で米国へと戻った。
花巻東関係者によると、既にプロ志望届を提出した大谷には国内12球団から調査書が届き、9月中に記入を終えた。さらにメジャー6球団が獲得に乗り出しており、ドジャースとレンジャーズがこの日までに本人と家族同席での面談。ほかにレッドソックスなども面談希望を申し入れており、日程が調整でき次第、応じる予定という。
■ 花巻東・大谷、メジャーと極秘面談…球団名は非公表(スポーツ報知) 12/10/2
ドラフトの目玉で花巻東(岩手)の160キロ右腕・大谷翔平が1日午前、花巻市内の同校で米メジャー球団との面談に初めて出席した。メジャーとの初接触は学校と球団側の意向で非公開で行われ、球団名も非公表。文化祭の振り替え休日のため授業がなかった大谷は、練習の合間を縫って極秘面談に臨んだ。すでにドジャースが訪問済みだが、メジャー側の大谷獲りに向けた熱は日に日に高まっている。予定になかった複数の球団からも訪問希望の連絡が入り、学校側は2日までだった面談期限の延長を決めた。2日は、大谷が「尊敬する」ダルビッシュが所属するレンジャーズが登場。3年前、同校の菊池雄星投手(西武)獲得に名乗りを挙げた際には、現役メジャー投手を同席させるサプライズを披露している。“岩手のダル”獲りに、どんな秘策を練ってくるのか注目だ。
■ これが今年のドラフト1位(週刊現代) 12/9/3
大谷にも、もちろん複数球団の指名が集まる。「藤浪より大谷のほうが多いだろう」と中村氏が予想するには理由がある。「三冠王を取れる可能性がある」(永山勝・ソフトバンクスカウト部長)「センスが違う。あんな走塁見たことない」(吹石徳一・楽天スカウト)。大谷は打者、野手としても「1位候補」に挙げられているのだ。「個人的にはピッチャーよりバッターとして評価している。高橋由伸のような柔らかい打撃は1年目からクリーンアップを打てる」(中村氏)。ただ本人はあくまで「投手希望」であることと、大谷にはもう一つ不確定要素がある。「本人はメジャー志向が強く、尊敬する花巻東の先輩、菊池雄星も『メジャーに直接行ったほうがいい』とアドバイスしたという話もある。プロ志望届提出期限ギリギリまで結論は出ないのではないか」(在京球団スカウト)。日本ハム、楽天など大谷1位を決めている球団も、その結論次第で方針転換を余儀なくされる。(その他の注目球団:ヤクルト、DeNA)
■ 花巻東・大谷10月1日からメジャー面談(デイリースポーツ) 12/9/29
花巻東・大谷翔平投手が10月1日から2日間、獲得を希望するメジャー球団と面談することが28日、分かった。ドジャース、レンジャーズなど数球団が学校を訪れる予定。国内球団との面談などのやりとりは、30日までに終える見込みとなっている。20日にはドジャースが一番乗りで学校を訪問。1年時から密着して登板を視察した熱意は本人サイドにも伝わっており、現時点ではドジャース入団が有力。今度は直接のラブコールでダメ押しを図る構えとあって、他球団は苦戦を強いられそうだ。
米大リーグのレンジャーズが花巻東高の160キロ右腕・大谷翔平の獲得に乗り出すことが28日、分かった。同校は10月1日から大谷同席でメジャー球団との面談を開始すると発表。球団数や球団名の詳細は非公表としたが、レ軍はA・J・ブレーラー国際スカウトら球団幹部が既に米国を出発。同2日にも本人との面談に臨む。ブレーラー国際スカウトはスカウト部門においてダニエルズGMと同等クラスとされる超大物。3年前、同校の菊池雄星(現西武)の獲得に名乗りをあげた際にも来日した。今回の来日は本気度の表れといっていい。日米による争奪戦は激しさを増すばかりだ。(スポーツ報知)
■ 花巻東・大谷 メジャーならドジャース最有力 20日面談へ(スポニチ) 12/9/20
本格的に幕を開けた日米球団による大谷争奪戦。ドジャースの動きは早かった。プレーオフ争いが佳境を迎えている中、ホワイトGM補佐とエーシー興梠アジア部長がきょう20日に来日し小島圭市極東担当スカウトとともに、そのまま岩手に直行する。大谷本人は面談に同席しないが、佐々木監督に獲得の意思を伝え、育成プランなどを説明する。大谷には国内球団のほか、レンジャーズ、レッドソックスなどメジャー5球団が興味を示しているが、最も熱心なのがド軍だ。
ド軍は昨年、熊本・文徳の高野一哉投手(18)と、球団史上初めて日本の高校生と契約。今季はルーキーリーグに所属したが、マイナーでは異例といえる専属通訳をつけ、生活面でもサポートしている。球団関係者によると、大谷にも専属通訳をつける方針という。(スポニチ)
ドジャースは近年、日本のアマチュア選手獲得に力を注いでいる。07年オフには亜大の右腕ブースとマイナー契約。10年オフには明大の左腕・西嶋、熊本・文徳の右腕・高野とマイナー契約を結んだ。3選手ともドラフト候補だったが、指名漏れを受けて契約した。今回、大谷がメジャー行きを選択した場合ドラフトで国内球団が強行指名することは確実。その場合、指名球団が来年3月31日まで交渉権を持つため、メジャー球団は期限切れを待って入団交渉を行う見込みだ。(スポニチ)
国内は全12球団が現時点で指名リストに残している。その中でも熱心に調査を重ねているのは、日本ハム、DeNA、楽天。日本ハムは栗山監督が解説者時代から大谷を何度も取材しており、その潜在能力を高く評価している。今季も吉川や中村ら高卒の若手投手が台頭しており、若手の育成プログラムにも定評がある。DeNAは既に1位指名候補を大谷のほか、東海大の菅野智之、亜大の東浜巨(なお)、大阪桐蔭の藤浪晋太郎の4投手に絞り込み、いずれも即戦力と位置づけている。また、東北を本拠とする楽天は大谷の打者としての素質も買っている。そのほかの球団も虎視眈々と獲得を狙っており、最終的には5、6球団が1位指名する可能性がある。(スポニチ)
■ 大谷 国内12球団&マイナーもOK 日米各球団と面談へ(スポニチ) 12/9/19
花巻東の160キロ右腕・大谷翔平投手が18日、同校で会見し、進路を国内プロ野球か大リーグ挑戦の2択に絞ったことを表明した。国内ならあらためて12球団OKの意向を示し、米国ならマイナーリーグからスタートする覚悟も口にした。19日にプロ志望届を岩手県高野連に提出。今後は獲得に興味を示す日米各球団との面談に臨み、早ければ今月中にも最終決断を下す。約30人の報道陣を前に、大谷がプロ志望届に自身の名前を記入した。誘いを受けていた大学、社会人の選択肢を外し、国内プロか大リーグ入りへの思いを口にした。「高いレベルでやりたいなと思ったので志望届を出そうと思いました。プロとメジャーどちらも選択は難しいですけど、監督さんや家族の話を聞きながら決断したい」。同校OBの菊池(西武)に憧れ、花巻東に入学した。プロ野球選手になることが目標だったが、同時にメジャー挑戦の夢も抱き続けていた。菊池も日米球団の争奪戦に発展したが、最終的には日本を選択。偉大な先輩と同じ境遇に立ち「メジャーリーグは入学当初から行ってみたいなという気持ちがありました。自分の中では凄い魅力的な場所。プロ野球も素晴らしい場所だと思いますし、どちらにも凄い魅力があるので今は凄い悩んでいます」と揺れる胸中を明かした。甲子園には2年夏、3年春と2度出場。今夏は岩手大会で高校生史上最速の160キロもマークし、先月8月からは日本代表の一員として韓国での18U世界野球選手権に参加した。「高いレベルで刺激になった」と、藤浪(大阪桐蔭)ら同年代のライバルはもちろん、米国や韓国など他国の選手のプレーは自身の進路を決める上で、大きな判断材料になった。高校通算56本塁打を放つなど、打者としての評価も高いが、投手1本で勝負する気持ちは強い。19日にプロ志望届を提出。ドジャースなど獲得に本腰を入れるメジャー球団も多く、今後は日米球団との面談にも臨む。「マイナーリーグからはい上がってメジャーに行くことも魅力だと思いますし、(国内プロ球団に行っても)最終的には絶対にメジャーに挑戦したいという思いはあります」と、野球人としての究極の夢はメジャーで変わらない。運命のドラフトは10月25日。「今は(メジャーか日本は)五分五分。この1カ月は自分の中で悩むと思いますけど、悔いのないように毎日を過ごしたいと思います」。国内か米国か。野球人生最大の決断に注目が集まる。
■ 大谷 進路は国内プロかメジャー!19日プロ志望届提出へ(スポニチ) 12/9/16
花巻東(岩手)の160キロ右腕・大谷翔平投手(3年)が、19日にプロ志望届を提出することになった。大学や社会人チームからも誘いを受けていたが、国内プロかメジャーの2つに進路を絞った。高校通算56本塁打の打力を評価するチームもあるが、大谷は既に投手一本で勝負する決意を佐々木監督に伝えている。今後は国内12球団とメジャー球団による争奪戦が幕を開けることになる。日本のスカウト陣が「間違いなくドラフト1位の選手」と声をそろえるほどの逸材だが、ドジャースなど大谷に熱視線を送るメジャー球団も多い。8月末から韓国で行われた18U世界野球選手権でもメジャーのスカウトが視察に訪れていた。大谷は同大会で同年代の米国、韓国、台湾などの選手と対戦し「自信になった部分とまだまだの部分がある」と国際大会を通して自らのレベルを確認。その結果、アマチュアではなく、プロの世界で勝負することを決めた。国内かメジャーか。佐々木監督は「本人には“長期的に考えるように”と言っています」と最後は大谷の意向を尊重する構え。次なる決断に注目が集まる。
■ 花巻東・大谷は投手一本!(スポーツ報知) 12/9/12
今秋ドラフト目玉、花巻東の160キロ右腕・大谷翔平が11日、注目される進路について両親、佐々木洋監督(37)を交えた初の4者面談を同校で行った。高校通算56本塁打を誇る打撃も評価されているが、投手を続けていくことを進路決定の第一条件としていることが分かった。無言の本人に代わり、1時間30分にわたる面談を終えた佐々木監督は「どこに行くかよりも、どこが投打どちらで声をかけてくれているかを気にしていた」と明かした。6位に終わった18U(18歳以下)世界野球選手権では、2試合に登板して計10回1/3を5失点。指揮官は「(今大会で)投手としての株を上げて、どこのレベルでやるかを決めたかったと思う」と大谷の胸中を代弁。全9試合に4番で出場し、3割2分4厘の高打率を残していたが、心は最初から投手一本で決まっていたようだ。プロ志望届を提出していないために12球団の考えは不明だが、獲得オファーが届いている社会人5社、大学4校に加え、メジャーも含めたそれぞれの待遇面や条件を聞いた。メジャーについては「あいさつの電話があったのが5~6チーム。2チームは学校にも来た」と説明。最も熱心と言われるドジャースは、この日も小島スカウトが学校に足を運んでいた。14日から始まる秋季岩手県大会までに方向性を決めたい意向だ。
大谷は昨夏、左股関節の骨端線を損傷。現在も股関節に成長途上であることを示す骨端線が残っている。佐々木監督は「投手としてすぐに結果を残せる選手ではない。23、24歳で成長が止まって、フォームが固まってからでないと。長期的に考えて決めないといけない」と助言したという。また09年に日米20球団以上の争奪戦を経て西武入りした菊池雄星を振り返り「早くプロに出したくて選択肢を与えていなかった反省もある。本人の行きたいところに行かせたい」とも話した。
佐々木監督が「本人はピッチャーでという強い気持ちがある。私も、ピッチャーをやらせたい」と、本人の意思を確認した。大谷の体が成長過程ということもあり「ピッチャーではすぐに結果が出ないと思う。長期的に見てもらえるところがいい。それを基準に考えた方がいいんじゃないか」とアドバイスを送ったという。(日刊スポーツ)
■ 大谷プロなら12球団OKも進路は「まだ決めていない」(スポニチ) 12/9/10
最速160キロを誇る今秋ドラフトの目玉、花巻東・大谷翔平投手(3年)が9日、国内のプロ球団なら12球団OKの姿勢を表明した。第25回IBAF18U世界野球選手権大会が行われた韓国からこの日、チームとともに帰国。プロ志望届を出せば日米球団による争奪戦が予想されるが、進路については「まだ決めていない」とあらためて態度を保留した上で「(日本の)プロに行くなら12球団どこに行ってもいいです」と話した。18U世界選手権では、全9試合に4番として出場した打撃では、チーム3位の・324の好成績。しかし、投手としては8日の韓国戦で敗戦投手になるなど2試合で0勝1敗、防御率4・35と不満の残る内容となった。「自信になった部分とまだまだの部分がある」と分析したが、初の国際舞台で自身の力量を確かめることはできた。「将来的にはまた日の丸を背負いたい。この仲間たちとまたやれることを信じてやりたい」と今度はWBCの舞台で戦うことを目標に掲げた。大谷は10日には花巻東の授業に参加し、佐々木洋監督と面談を行う予定だ。
6位に終わった18U世界選手権最終日から一夜明け、大谷が注目の進路について、初めて口を開いた。帰国前にソウル市内の選手宿舎で「プロならどこでもいい。(育成方針も)その球団に従いたい」と発言。初めて12球団OKの姿勢を示した。(SANSPO)
■ 日本6位…大谷「自分のレベル分かった」12Kも6四死球(スポニチ) 12/9/9
日本代表は5位決定戦で韓国と対戦し、0―3で敗れた。花巻東の大谷翔平投手(3年)が8試合ぶりに先発し、7回を2安打2失点。最速155キロの直球を主体に12三振を奪った。しかし、無援に泣いて高校最速160キロ右腕の高校野球生活は幕を閉じた。先発野手8人が8月の韓国プロ野球のドラフト指名を受けた強力打線を相手に、12奪三振の力投。一方で6四死球と荒れた内容も現在の実力だった。「国際大会を経験してある程度、自分のレベルが分かった。外国人は当てにこないし、力勝負ができて楽しかった。世界一を目指してきたので達成感はないけど、力は出し切れた」。自身初の国際大会を振り返る表情はすっきりとしていた。ようやく巡ってきたマウンド。汚名返上の機会をもらい、初回から153キロを計測して飛ばした。2回1死一塁から151キロ直球を左中間二塁打され、先制点を許した。だが、その直後から5者連続三振。5人目はこの日最速の155キロで見逃し三振を奪った。5回には先頭に死球。そして1死一、三塁から一塁走者に完全にモーションを盗まれ、投球動作を止めたためにボークを取られて2点目を失った。7回をわずか2安打。だが打線の援護がなく、四死球が2失点に絡んで敗れた。視察したパドレスのフン・ナムグン・スカウトは「プロで活躍するためにはチェンジアップやシンカーを覚えたほうがいい」とアドバイス。一方、ツインズのマイク・ラドクリフ・スカウトは「メジャーで戦うには長距離移動も伴う。戦い抜く体力を身につけることが必要だけど、そのポテンシャルは持っていると思う」と評価した。
高校最後の試合を終えた大谷は、10日にも花巻東・佐々木洋監督(37)と進路面談に臨む。同監督は「大谷は体がまだ成長過程だし、さまざまな可能性を考えて話していきたい。日本代表のメンバーとして他の国と戦ったり、いろいろな選手と接して、どのような考え方を持っているかも聞きたい」と話した。プロ志望届提出は濃厚な状況だが、プロ入り以外にも選択肢は残している。大谷は今大会前には「監督さんからは“大学や社会人を含めて考えるように”と言われています」と話すなど、幅広い進路を視野に入れている。仮に大学進学となれば、佐々木監督や流石裕之野球部長の母校・国士舘大や、花巻東のOBが多い東海大などが候補に挙がるとみられる。また、社会人では大谷の父・徹さんがプレーした三菱重工横浜や関西の強豪、日本生命などが獲得に興味を示している。(スポニチ)
DeNA・高田GMは「二刀流でもいい」と話せば、ソフトバンク・宮田スカウト部長補佐も「難しい環境の中でここまで投げられる。タフさを感じた」と、あらためて能力の高さを評価した。「(結果が出なかった)投手も捨てずにやっていきたい」と大谷。投打で超高校級という前代未聞の18歳は、果たしてどんな決断を下すのか。(スポーツ報知)
パイレーツの江富群スカウトは「アジアNo.1選手だ。もし彼が米国の高校生だったら、メジャーのドラフト1位」とべた褒め。ツインズのキム・デービッドスカウトは「大谷や藤浪は日本プロ野球に進むことを希望しているのか?もし彼らが米球界入りを望むなら、そのためのやり方もあるだろう。道を選ぶのは彼ら自身」と熱弁をふるった。DeNA・高田GMは「150キロ超の球をストライクに投げられる。大谷と藤浪は抜けている」。ソフトバンク・宮田スカウト部長補佐も「身体能力がずばぬけていい」と評価した。(デイリースポーツ)
18U 回数 被安 奪三 四死 自責
カナダ 先 3.1 3 4 5 3 153㌔
韓 国 先 7 2 12 6 2 155㌔
10.1 5 16 11 5 防4.35
被安打率4.35 奪三振率13.94 四死球率9.58
試合 打率 打 安 二 三 本 点 振 球 盗 出塁率 長打率
18U: 9 .324 34 11 0 1 0 7 3 5 0 .410 .382
■ 大谷1日で復活!2安打2打点V貢献(デイリースポーツ) 12/9/5
すでに2次ラウンド進出を決めている日本は、1次ラウンド最終戦でチェコを7‐0で下し4勝1敗とした。4番・DHの大谷翔平投手(3年)が2打数2安打2打点の活躍を見せた。試合は雨天のため五回裏1死でコールドゲームとなった。三回、1死一、三塁からセカンドの右を抜く中前適時打。しぶとい打撃の後は四回、2死一塁から大谷らしい大きな一撃で中越えの適時三塁打とした。「バットの先だったが、ああいう感じで打てればいい」と手応え十分。「体が開き気味だったので、クローズ気味にしてベース寄りに立った」と抜群の修正能力を見せた。日本ハム・山田GMは「昨日無安打だったがズルズル行かないのがすごい」と感心していた。
■ 花巻東・大谷V撃!日米スカウト9球団(デイリースポーツ) 12/9/3
日本はパナマと対戦し、8‐0で完勝。2勝1敗とした。4番の花巻東・大谷翔平投手(3年)が初回の左前先制適時打など2安打を放ち、3試合で13打数6安打と好調を維持。大谷が4番の働きで日本打線をけん引した。初回、1死三塁で先制左前打。米カージナルス入団が決まっているパナマ先発・サラサールの、大きく一塁方向へ流れるフォームから投げ込む140キロ台の球に対応。軽く流し打ち、「エンドランで逆方向に打てた。直球が来ると思っていた」と読み通りの先制パンチを食らわした。六回にも無死一塁で右前打を放つなど、開幕から3試合連続安打。しかし「逆方向はまだ当てにいく打撃。長打が出れば調子が上がってくる。四回の満塁の場面であと1本打ちたかった」と貪欲だ。この日も日米9球団のスカウトにアピール。阪神・山本スカウトは「バッティングがうまい」と感嘆。日本ハム・山田GMは「ボールを見極める形がいい。プロに行く投手の140キロ台の球を打つんだから大したもの」と感心していた。米大リーグ・タイガースのケビン・フッカー・スカウトも「スケールが大きく、バットコントロールがうまい。日本の球団に入るだろうが、何年か後には、メジャーも獲得に動くだろう」と真剣なまなざし。ヤンキースのスカウト時代に松井秀喜を担当したジャイアンツのコックス・スカウトは「昨日の試合も見たよ。質のいい変化球を投げる。打撃もいい」と評価した。初戦こそ落としたものの、連夜の快勝。ドラフトの目玉の活躍が、日本初優勝の鍵を握る。
この日から視察したフィリーズのスカウト、メンデス氏は「とてもいい打者。ぜひ投げているところも見たい」と釘付けになった。木製バットを使用する今大会は、岩手大会まで使っていた金属バットよりも1センチ長い85センチのものを選択。飛距離を落とさない狙いだったが、ここまで6本はいずれも単打。「長打で試合が決まることがある」と持ち味であるロングヒットを切望した。(スポーツ報知)
ネット裏で視察した日本ハム・山田GMは投手として大谷を評価しているが、「打撃はモノが違う。将来はクリーンアップを打てる。木のバットでも違和感がない」とべた褒めだ。(SANSPO)
■ 花巻東・大谷3失点KOもメジャー絶賛(デイリースポーツ) 12/9/1
予選1次ラウンドが開幕し、初優勝を目指すB組の日本はカナダに延長十回、サヨナラ負けを喫した。先発の花巻東・大谷翔平投手(3年)は最速153キロで3回1/3を投げて3安打3失点、5四死球で降板。「軸足が回転しにくかった」と初体験の韓国のマウンドに苦しみながらの初戦は5四死球。制球が定まらなかった。「思ったところに投げられなかった。外国人特有の構えで思い切りスイングしてきて、甘いところには投げられないなと思った」と戸惑いも見せた。先頭打者に四球を与えたが、後続は3人で仕留めた。初回の3アウト目から二回の2死まで3者連続三振。180~190センチ台の大柄なカナダ人選手のバットが150キロ超のストレートに空を切り、4個の三振すべてが空振り。この日最速の153キロを4球、記録した。打撃では初回に先制犠飛、1点リードの七回には2死一、二塁から左前適時打を放つなど3打数1安打2打点。文字通り投打の柱となった。1点リードの四回、四死球と2本の右前打で2点を失い、左翼の守備に回ったが、日米9球団のスカウトの評価は上々だった。パイレーツのギレスピースカウトは「日本人の長身投手ではダルビッシュがコーナーをうまく突く投手。大谷も体ができてくれば制球力が上がるだろう」。レイズのアイルランドスカウトは「ボールがばらつき、彼本来の投球ができていないかもしれないが、素晴らしいポテンシャルを持っている」と話した。阪神・山本スカウトは「緊張しているようだが、カットボールは一級品。高校生レベルでは打てない。バッティングでもいい打球を飛ばしていたし、投打とも評価できる」と絶賛した。大谷は「負けてしまったが、まだ始まったばかり。打撃でも貢献したい」と前向きにとらえ「このままでは終われない」とリベンジを誓った。
ドジャースが花巻東・大谷翔平投手(3年)の獲得に動く方針を固めたことが31日、分かった。先月29日にはエーシー興梠(こおろぎ)アジア部長が極秘来日し、花巻東の佐々木監督にあいさつを済ませた。これはド軍が獲得に動く方針を固めたことを行動で表したものにほかならない。アマチュア部門を統括するホワイトGM補佐はスポニチの取材に応じ、「彼の将来は非常に明るい。もちろんアメリカでもトップランク」と、米国でも「ドラフト1巡目級」との評価を下した。同氏は今年3月に日本を訪れ、センバツ前の花巻東の練習試合を視察。自らの目で見た印象は鮮烈だったという。「3月は非常に興奮したのを覚えている。体形、運動能力、性格、知性などを含め素晴らしい能力を持った選手だと分かった」。その後も日本から送られてくるビデオやリポートでチェックしてきた。同氏は昨季、23歳の若さでサイ・ヤング賞を獲得した左腕カーショー、26歳で本塁打と打点2冠王に輝いたケンプらを発掘。潜在能力を見抜く力は米国でも高く評価されている。09年11月には大谷の先輩でもある花巻東・菊池(現西武)との面談のために来日。「どの地域に限らず、ベストプレーヤーを獲得するのが私たちの使命。特にドジャースにとって、日本は1956年に初めて遠征した時からの付き合いで、とても重要なエリアと認識している」と語る。(スポニチ)
初球は151キロの直球。美しいフォームから150キロ前後の直球、140キロ台のカットボール、130キロ台のスライダーを投げ込み、2回まで4奪三振。ただ「調子は良くなかった」と言うように、1点リードの4回に2四死球2安打を集中されて逆転を許し、降板した。大会屈指の160キロ右腕に賛辞を贈ったのはレイズのスカウト、アイルランド氏だ。今春センバツ直前にも日本でチェックした同氏は「すべての球種がいい。シアトルのヘルナンデスに似ているね」と、8月15日のレイズ戦で完全試合を達成した右腕に似ていると評価し、日本語で「ホシイ!」とラブコールを送った。初視察となったヤンキースのスカウト、ウッディ氏は「いい球を投げる。これからもっと伸びるだろう」と将来性を評価した。メジャー軍団が熱視線を送る中、日本から唯一、予選ラウンドから007を送り込んだのは阪神だ。山本スカウトは「やはりモノが違う。打球も速い」とバッティングにもうなった。(スポーツ報知)
レイズのアイルランド環太平洋担当スカウト(元広島)は「今日は球がバラついていたけど、すごいポテンシャルだね。打撃も良い」と食い入るように見つめた。さらに、8月に自軍相手に完全試合を達成したマリナーズのヘルナンデスを引き合いに「とても似ているよ。ファストボールと良いスライダーに、あの投球モーション。すごいポテンシャルだ」と絶賛し、日本語で「ほしい」と付け加えた。(日刊スポーツ)
「プレート板がゴムのように柔らかく、軸足で回転できなかった」。そのため制球を乱し、変化球にタイミングの合わないカナダ打線に「直球を投げざるを得なかった。それを打たれた」と悔やんだ。(SANSPO)
レイズ、ヤンキースなどメジャー8球団と阪神の日米9球団が視察に訪れた。(スポニチ)
■ 野手なら4番!大谷、2戦連続3安打&スカウトうなる好走塁(スポニチ) 12/8/28
第25回IBAF18U世界野球選手権大会に参加する高校日本代表が27日、兵庫県西宮市内で関学大と国内最後の練習試合を行い、5―5で引き分けた。花巻東・大谷翔平投手(3年)は、「4番・DH」で出場し、2試合連続で3安打をマーク。高校日本代表の小倉全由監督(日大三)は野手で出場する場合は4番で起用することを明言した。チームは28日に韓国入りする。投打ともに今秋ドラフトで注目を集める大谷が、甲子園出場組を押しのけて4番に座った。甲子園で優勝した大阪桐蔭の3、4番の水本、田端、準優勝した光星学院の3、4番の田村、北條もメンバー入りする中、小倉監督は3番・田村、4番・大谷、5番・北條のクリーンアップを形成。「(登板がない)DHの時ならああいう形になる」と高校通算56本塁打を誇る打力を最大限に生かす考えを示した。大谷は「田村君と北條君の間で緊張する」と笑ったが、「5番・投手」で出場して3安打2打点の活躍を見せた前日に続き、この日も3安打1打点と貫禄を見せつけた。9回1死満塁では、浅い中飛ながら三塁走者だった大谷が相手の隙を突いて本塁に生還する好走塁も披露。楽天・吹石徳一チーフアマスカウトが「あんな走塁はできない」と高評価するなど、足でも国内9球団24人のスカウトをうならせた。
ソフトバンク・永山スカウト部長は「背番号1が本当によく似合う。ウチに縁があるのでね」と、王貞治会長が現役時代につけていた伝説の背番号になぞらえ、スター性を絶賛した。(スポーツ報知)
楽天吹石スカウトが「センスが違う。あんな走塁はなかなか出来ない」とうなれば、ソフトバンク永山スカウト部長は「とにかく背番号1がよく似合う。背番号1にふさわしい」と絶賛。(日刊スポーツ)
■ 花巻東・大谷に日米スカウト陣も脱帽(デイリースポーツ) 12/8/27
18歳以下の世界野球選手権に出場する日本代表チームが26日、大阪府高槻市で関大との練習試合を行い、花巻東の160キロ右腕・大谷翔平投手(3年)が約1カ月ぶりの実戦登板。投げて、打っての大活躍だ。先発で3回を投げ、1、2年生主体とはいえ大学生を2安打無失点2奪三振に封じ込んだ。3、4番には安打を1本も許さなかった。久々の実戦に表情も明るく「楽しみながらプレーできました」と振り返った。「昨日のブルペン投球より少し悪かったが、森(捕手)がフォークを止めてくれて投げやすい状態で投げさせてくれた。状態は、まだ6割くらい」と、試運転の手応えはまずまずだった。岩手大会決勝から約1カ月、ほとんどピッチングをしていなかったというが、最速149キロをマーク。国際球での試合にも「縫い目の山が低いので、高めに浮かないよう指を引っかけた。真っすぐやスライダーが抜けやすいので」と自分なりに工夫も凝らした。小倉全由監督(55)が主軸打者としても期待を寄せる通り5番で起用され、降板後もDHとしてフル出場。1点リードの三回、2死一、二塁からフェンス直撃の中越え2点二塁打を放つなど4打数3安打2打点の活躍を見せた。「逆方向へ打てたのがよかった」と、3安打はいずれもセンターへの打球だった。スカウト陣も、あらためてパワーに脱帽した。巨人・山下スカウト部長は「久々の実戦だがいい球を投げる。評価は今更変わらない。(打撃では)木のバットも対応できている」と最大級の評価。ソフトバンク・永山スカウト部長は「投打どちらもセンスが素晴らしい。バランスよく投げている」と話した。米大リーグ・ブレーブスの大屋スカウトも「打撃はえぐい(恐ろしい)ね」と舌を巻いた。全国から集まったチームメートともすっかり打ち解けた。藤浪らチームメートに「翔平」と呼ばれる。「藤浪君とは野球のことよりも色んな話をします。同部屋の(光星学院)田村君が面白い」と刺激し合う。日の丸の背番号「1」を背負って戦う10日間に「光栄なのでしっかり投げたい」と表情を引き締めた。
5番に座った打席では、左前打、左中間2点二塁打、左前打と3打席連続安打をマークし、4打数3安打。試合で初めて木製バットを握ったが「気にならなかったので良かった。しっかり逆方向へ打てた」。巨人・山下哲治スカウト部長は「期間が空いていたが、いい投手なのは間違いない。打撃でも、差し込まれてもあそこまで運ぶのは凄い」とうなった。
▼ヤクルト・鳥原公二チーフスカウト あらためて、やっぱり凄い選手だなと思った。1位でしか獲れない選手。
▼広島・鞘師智也スカウト 木製バットでも違和感はなかった。投手でも打者でも両方楽しみな選手ですね。
▼西武・奥園満編成部部長 見ての通り。バッティングも光っていたし変化球にも対応できる。投げても打っても一級品。
▼ブレーブス・大屋博行国際スカウト 160キロを出してもまだまだ伸びしろがある選手。打撃でもしっかりさばいて打てる。(スポニチ)
中日を除く11球団、メジャーからはレンジャーズとブレーブスが視察に訪れた。練習試合としては異例の日米13球団29人のスカウトの前で、投球はもちろん、高校通算56本塁打を誇る打棒も見せつけた。地元の東北が生んだ逸材だけに、楽天の吹石チーフスカウトは「センスがある。打撃もいいし楽しみ」と手放しで絶賛。ソフトバンクの永山スカウト部長も「投手も打者も両方やらせたい」と二刀流を切望した。「一番いいのはバッター。今日の試合に出た選手の中でも一番」と、目を細めたのは米大リーグ・ブレーブスの大屋スカウト。「腕の振りがよくなって、思う存分、体が使えるようになった。フレーム(額縁)が大きく、まだ大きな絵が描ける」と独特の表現で潜在能力を評価した。ちょうど1か月前の7月26日に、岩手大会決勝で敗れて以来の実戦。直球の走りや制球など課題も残ったが、マウンド上では笑みを浮かべる場面もあった。(スポーツ報知)
巨人・山下スカウト部長は「将来プロ野球を背負っていくピッチャー。打つ方も魅力。木のバットであれだけ飛ばせるんだから」と太鼓判を押していた。(SANSPO)
背番号1は、所属校の所在地で北を起点に決まったが、エースナンバーにふさわしい存在感を大谷は示した。ネット裏につめかけたレンジャーズ、ブレーブスを含む13球団はあらためて、今秋ドラフトの超目玉の力量、スターオーラを確認。広島宮本スカウト部付部長は「こんな選手は10年に1人…いや、20年に1人ですよ」とうめいた。ソフトバンク永山スカウト部長は「長打力もあり、率も残せる。3冠王を取れる可能性を持った選手」と絶賛した。(日刊スポーツ)
日本代表の1番・捕手でスタメン出場した大阪桐蔭・森は、大谷の球を受け「真っすぐの球質がいい。センバツで対戦した印象と同じ」と絶賛した。(デイリースポーツ)
■ 花巻東・大谷、二刀流OK!…代表合宿スタート(スポーツ報知) 12/8/25
世界野球選手権(8月30日~10日間、韓国・ソウル)に出場する高校日本代表の合宿が24日、奈良・生駒市の近大生駒グラウンドで始まった。花巻東(岩手)の160キロ右腕・大谷翔平(3年)は、敗れた岩手大会決勝後では初のブルペン入り。捕手を座らせ、変化球を交えて32球を投げた。指揮を執る小倉全由監督(55)=日大三監督=は投手起用について、大阪桐蔭の藤浪の疲労を考慮。「大谷君に予選は任せることになる」と語った。また、打っても通算56本塁打と投打で怪物ぶりを発揮する逸材に「打線の中心になる」と、DHや外野手での出場も示唆した。注目される進路については、「(佐々木洋)監督も落ち込んでいたので進路については話していない。大学、社会人など幅広く考えながら話して決めたい」と話すにとどめた。
■ 観客はファウル“判定”…160キロ腕・大谷 3ランに泣く(スポニチ) 12/7/27
岩手大会決勝で、3季連続甲子園出場を狙った花巻東の160キロ右腕・大谷翔平投手(3年)は、3回に3ランを被弾。しかし左翼ポール際への際どい当たりをめぐって、試合は一時中断したが判定は覆らず、3―5で敗退。怪物は甲子園に出ることなく最後の夏を終えた。球場全体が騒然となった。3回1死一、二塁。大谷が投じた内角高めの148キロ直球が、二橋にはじき返された。左翼ポール際への大飛球。三塁塁審は本塁打と判定したが、付近の観客はファウルのジェスチャーを繰り返した。花巻東ベンチは4度も審判に伝令を送り確認を求めたが、判定は覆らず。微妙な判定に泣き、大谷の夏は岩手で終わった。「際どい当たりだったけど、そこに投げてしまった自分のせいです」。「みちのくのダルビッシュ」と呼ばれた怪物は、大粒の涙を流しながら相手打線の実力を認めた。雨天順延と盛岡での球宴開催のため、準決勝から決勝まで中6日の異例の日程だった。19日の準決勝・一関学院戦では高校生史上初となる160キロを計測。しかし指揮官が「160キロで(心身ともに)バランスが崩れた」と振り返ったように、期待が重圧となってのしかかった。この日は腕の振りが横振りとなる悪癖が顔をのぞかせ、球速は156キロをマークしたが、ことごとく高めに浮いた。「160キロを出すよりも(甲子園で勝って)岩手の皆さんに喜んでもらいたかった。それができなかったことが悔しい」。声の震えは最後まで止まらなかった。岩手から日本一に。その大命題のために、甲子園での連戦をにらみ、連投対策を行ってきた。練習試合ではダブルヘッダーの1試合目に先発。100球前後を投げると、降板後に約7・5キロのランニングを敢行。2試合目は野手として先発し、試合後に再び100球を投げ込んできた。尊敬するOBの菊池雄星(西武)は09年夏の甲子園準決勝・中京大中京戦で故障のため、わずか11球しか投げられなかった。「雄星さんを超えたい」。しかし過酷な夏を1人で乗り切るための対策を披露する場はなくなった。注目の今後の進路について、大谷と佐々木監督は「今は考えられない」と話したが、大谷の父・徹さんは「大学、社会人、日米のプロ。全ての可能性がある」と現時点ではあらゆる選択肢があることを強調した。
ネット裏に集まった日米9球団13人のスカウトも大谷の評価は不変との見解を示した。西武の鈴木葉留彦球団本部長は「ダルビッシュの高校時代よりもいい。負けても評価は変わりません」と本家ダルビッシュ(レンジャーズ)と比較し、最大級の賛辞を贈った。また、楽天の福田功編成・育成統括本部副部長も「肩から先の柔らかさは抜群。リストも強いし、楽しみな選手」と今後に期待を寄せた。(スポニチ)
今後については「今はそんなことを考えられない。監督や周りの人と話し合って決めたい」と話した。この日も日米8球団のスカウトが視察。「勝敗は関係ない。(大阪桐蔭の)藤浪君は完成度が高いけどこっちのほうが伸びしろがある」(西武・鈴木葉留彦スカウト部長)と高評価は変わらない。「1位指名でいくかいかないかの判断だけ」と話すスカウトもおり、今秋のドラフト会議は競合必至だ。(日刊スポーツ)
12夏 回数 被安 奪三 四死 失点
3回戦:水沢工 1 0 1 1 0 153㌔
準々決:盛岡四 1.2 0 2 0 0 151㌔
準決勝:一関学 先 7 3 13 2 1 160㌔
決 勝:盛岡付 先 8.2 9 15 1 5 156㌔
18.1 12 31 4 6 防2.95
被安打率5.89 奪三振率15.22 四死球率1.96
試合 打率 打 安 本 点
12夏: 6 .500 18 9 1 7
■ ドジャース本気の大谷獲り!160キロ右腕日米争奪戦へ(スポニチ) 12/7/23
ドジャースが今秋ドラフトの超目玉、岩手・花巻東の大谷翔平投手(3年)の獲得に動くことが22日、分かった。チームは新オーナーの下で国際部門のスカウティングを強化する方針を決定。先月末にキューバの有望株を獲得したのに続き、19日の岩手大会準決勝で高校生最速となる160キロを記録した大谷にターゲットを絞った。ドジャースは小島圭市極東担当スカウトが、大谷の高校1年時から登板したほぼ全試合を視察。今夏の岩手大会もネット裏の最前列から投球をチェックし、1試合ごとに詳細なリポートを送っている。同スカウトはスポニチ本紙の取材に応じ、大谷について「これまで何試合も見てきたが、見るたびにわくわくさせてくれる投手。あれだけの体があり手足が長く、それでいて筋肉が柔らかい」と高く評価している。大谷には国内だけでなく複数のメジャー球団が興味を示しているが、その中でも最も熱心なのがド軍だ。センバツ前の今年3月にはスカウト部門のトップであるローガン・ホワイトGM補佐が練習試合を視察するために異例の来日。自らの目で確かめている。09年には花巻東の先輩・菊池(現西武)をめぐり、日米20球団による争奪戦が繰り広げられたが、ド軍はその時も参戦している。大谷はその菊池を上回る逸材といわれる。新体制の下で常勝軍団づくりへ動き始めたド軍の視界に160キロ右腕は入っている。
ドジャースの小島圭市極東担当スカウトは、大谷の高校1年時から登板したほぼ全試合を視察。同スカウトはスポニチ本紙の取材に応じ、大谷について「あれだけの体があり手足が長く、それでいて筋肉が柔らかい」と高評価。160キロを計測したことにも「順調に成長しているが、まだ才能の半分も出しきっていない」と1メートル93右腕の潜在能力の高さにほれ込んでいる。(スポニチ)
■ 花巻東大谷高校生最速160キロ/岩手大会(日刊スポーツ) 12/7/20
ついに出た、160キロ! 今秋ドラフトの目玉、花巻東・大谷翔平投手(3年)が、岩手大会準決勝の一関学院戦で今夏初先発。6回2死二、三塁のピンチで見逃し三振を奪った直球が、岩手県営野球場のスピードガンで160キロを表示した。01年夏の甲子園大会で日南学園・寺原隼人(現オリックス)が出した158キロを抜く“高校生最速”に、日米12球団のスカウトは舌を巻いた。7回を3安打1失点の13奪三振で9-1の7回コールド勝ち。25日の盛岡大付と対戦する決勝に進出した。まさに怪物だった。「ピンチの方が、気持ちも調子も上がる」の言葉どおり、大谷のボルテージは最高潮に達していた。6回2死二、三塁。初球で157キロをたたきだし、154キロ、157キロ、159キロ、157キロ。そして3ボール2ストライクからの6球目に、その瞬間は訪れた。「自信のあるストレートでいく」と投じた内角低めは、球場のスピードガンで、高校生最速の160キロを計測した。電光掲示板に映し出された「160km/h」にスタンドは大きくどよめき、拍手が湧き起こった。「低めに球威のあるボールがいった」と右手を握り締め、雄たけびを上げる大谷とは対照的に、手が出なかった一関学院の5番鈴木匡は「地面につくぐらいの球でボールと思ったけど、浮き上がってきた」とぼうぜん。13三振のうち、これが唯一の見逃し三振だった。全99球中40球が150キロを超えた。最初から最後まで、球場の視線をくぎ付けにした。「甲子園 163キロ」。花巻東のウエートトレーニング場には、こう記された紙が貼ってある。佐々木洋監督(36)は「160キロは現実味を帯びてるから、お前は目標を163キロにしよう。160キロなら158キロ、163キロなら160キロになるから」と、入学時点で143キロを投げていた大谷に告げた。元気よく「はい!」と答えた大谷だが、何と佐々木監督から言われる前に、自ら紙に書いて貼っていたという。佐々木監督は「目標は人を引っ張ってくる。大したもんです」と飽くなき向上心に感心する。大谷は「監督さんと頑張ってきた数字。無理と思わず、頑張ってきた」と笑顔で大粒の汗をぬぐった。1年春からレギュラー。昨夏の岩手大会に続いてエースナンバーを背負う。13日の3回戦(対水沢工)で自己最速を2キロ更新する153キロをマークした。それを7キロ更新する驚異の数字とともに、7回3安打1失点と上々の出来で夏初先発を飾った。打っては、3回に初回の失点を帳消しにする同点の適時二塁打を放つなど3打数2安打。3季連続の甲子園出場に王手をかけたが、佐々木監督と入学時に交わした約束はまだある。「甲子園で日本一という、もう1つの約束を果たしたい」。圧巻の大台到達も、大谷にとっては通過点にすぎない。
「自信のある直球でいこうと思い切り投げた。低めに勢いのある球が投げられたのがうれしい」 。2007年に仙台育英・佐藤由規(現ヤクルト・由規)がマークした157キロを超え、日本の高校生として初めて、160キロの大台に到達。ソフトバンク・作山スカウトは「あの打席は球の勢いが違った。怪物だね」と証言した。(SANSPO)
ネット裏には日米12球団約30人のスカウトが集結。手にしたスピードガンでも常時150キロ超の球速を出し続けた右腕に舌を巻いた。「東北大会のときよりいい。軸が残ってピシッといい球がきていた」(広島・苑田スカウト部長)、「軸足に体重が乗って、しっかり投げている。球速も出たけど、キレや質のいい球も増えた」(中日・山本スカウト)と、春からの下半身強化をたたえる声が多かった。(SANSPO)
広島・苑田聡彦スカウト部長は「春より足を上げたときのバランスが良くなった。春はそこから上体が突っ込んでいたけど、いい形が多くなってきた」と技術面の進歩を認める。さらに「打者としても日本一になる素材。軸がしっかりしているし、20年に一人の打者」と、この日も2安打を放ち、今大会通算14打数7安打の打撃も高評価。スカウト陣のスピードガンでは西武の157キロが最速だった。また、大リーグからはドジャースに加えマリナーズも視察。山本泰スカウトは「打っても投げても高校生ではNo・1」と話した。(スポニチ)
県内でも強豪の同校水泳部の練習にも参加。肩甲骨の可動域アップに努めた。今では両手を腰に当てて前方に肘を曲げると、補助があれば両肘がつくほどまでになった。長い腕がムチのようにしなる。だからこその160キロだ。加えて昨冬には1日10杯の白飯を平らげ、体重も10キロ増。大谷は「監督が目標設定してくれたことに感謝したい」と頭を下げた。(スポニチ)
上体主導のフォームで150㌔を記録してみせた潜在能力を発揮し始めましたね。
比較的球速が出やすい球場(スカウトスピードガン152㌔~157㌔)ではあったようですが、
高校生がセットポジションから低めに勢いのある160㌔とは驚きです。
プロフィール
岩手県水沢市生まれ。大谷 翔平(おおたに・しょうへい)投手。
小学2年から野球を始める。
水沢南中時代は一関シニアに所属し、3年春に主将として全国大会に出場。
甲子園で活躍した菊池雄星(西武09年1位)に憧れを持ち、花巻東高への進学を決めた。
花巻東高では1年春から4番右翼手で公式戦に出場。
夏の出場は1打席1回に留まったが、秋には主戦の座を獲得し東北大会進出(初戦敗退)。
東北大会では救援で4回を5奪三振1失点、自己最速4㌔更新の147㌔を記録し注目を集めた。
2年春(県大会優勝、大震災で東北大会中止)初戦盛岡大付戦には6球団スカウトが集結、
その前で3安打13奪三振1失点完投勝利を収め、この時点で既に1位評価を獲得している。
釜石商工戦での右越え3ラン(動画)など、4番としても5試合11安打9打点の大活躍。
地区花巻南戦で5回参考無安打無得点・サイクル安打、練習試合では151㌔を記録した。
2年夏に左股関節の骨端線損傷を抱えながらも、3番右翼手として甲子園出場を達成。
県大会打率.412を記録し、守っては決勝盛岡三高戦で相手の先制を阻む抜群の強肩を披露。
甲子園では帝京戦に4回途中から救援登板したが、5.2回6安打5四死球3失点で負け投手、
粘り強い投球で3度追いつく接戦を演出するも、7対8で競り負け初戦敗退に終わった。
急場しのぎの歩幅を狭めた上体主導フォームながら、150㌔を記録し能力の高さを見せている。
秋は故障により登板はせず打率4割超の打撃で県大会優勝、東北大会4強進出に貢献。
3年春選抜初戦大阪桐蔭戦で公式戦復帰登板を果たしたが、11四死球と制球に苦しみ、
疲れの見えた後半に甘く入ったところを痛打され、9回途中11奪三振9失点KOとなった。
4番としては藤浪晋太郎の抜けたスライダーをすくい上げ、右中間スタンドに運ぶ先制ソロを記録。
国内外プロの注目を集めた3年夏は、決勝盛岡大付戦を3対5で落とし甲子園出場ならず。
外角低目を狙った148㌔直球が真ん中高めに入り、左翼ポール際ギリギリへの3ラン被弾。
4試合18回1/3で31三振を奪い、準々決勝一関学院戦で高校生最速160㌔を叩き出している。
9月には高校日本代表に選出され、4番投手兼外野手として18U世界選手権に参加。
打者として打率.324、チーム最多7打点、投手としては不安定さが残り10.1回11四死球5失点、
5位決定戦韓国戦で最速155㌔、7回2安打12奪三振2失点の好投を見せた(0対3で6位)。
193cm85kg、手足の長い長身細身の本格派右腕。
ワインドアップから重心を下げインステップ気味に踏み込み、肘を柔らかく使った鋭い腕の振りから
投げ下ろす最速160㌔、常時140㌔台後半から150㌔前後の角度の付いた伸びのある直球と
120㌔台から130㌔台後半の鋭いスライダー、110㌔台後半から120㌔台のチェンジアップ、
130㌔台のフォーク、130㌔台のカットボール、100㌔前後の落差あるカーブ。
フォークは小さく落ちるカウント球、落差ある勝負球、シンカー気味に落ちる球と数種類を操る。
股関節、肩関節の柔らかさに加え、長身を持て余さない瞬発力、バランス感覚が光り、
高校生時点では文句の無い投球フォームの持ち主として、プロスカウトから高い評価を受けるが、
現状下半身の弱さを感じさせ、バラツキの多いコントロール、安定感に課題を残す。
160㌔を記録しながらも未完、日米プロからスケールの大きさを注目される目玉候補。
懐が深く癖の少ないスイングから広角に長打を放つ左の好打者。
3年春には推定飛距離140m場外弾を放つなど、柔らかい打撃でスタンドに運び通算56発量産。
遠投120m、外野守備では強肩が売り。50m6秒4、一塁到達タイム4.2秒を切る俊足。
18U世界選手権ではレフトからの好送球、内野安打で見せた脚力でもプロから評価を受けた。
投打ともに1位評価を受けるが、本人は投手志望。メジャー志向を持つ。
スカウトコメント
DeNA・高田GM|12/9/9
「二刀流でもいい」
「150キロ超の球をストライクに投げられる。大谷と藤浪は抜けている」
ソフトバンク・宮田スカウト部長補佐|12/9/9
「難しい環境の中でここまで投げられる。タフさを感じた」
「身体能力がずばぬけていい」
パドレス・フン・ナムグン・スカウト|12/9/9
「プロで活躍するためにはチェンジアップやシンカーを覚えたほうがいい」
パイレーツ・江富群スカウト|12/9/9
「アジアNo.1選手だ。もし彼が米国の高校生だったら、メジャーのドラフト1位」
ツインズ・マイク・ラドクリフ・スカウト|12/9/9
「メジャーで戦うには長距離移動も伴う。戦い抜く体力を身につけることが必要だけど、そのポテンシャルは持っていると思う」
ツインズ・キム・デービッドスカウト|12/9/9
「大谷や藤浪は日本プロ野球に進むことを希望しているのか?もし彼らが米球界入りを望むなら、そのためのやり方もあるだろう。道を選ぶのは彼ら自身」
日本ハム・山田GM|12/9/5
「昨日無安打だったがズルズル行かないのがすごい」
日本ハム・山田GM|12/9/3
「(投手として大谷を評価しているが)打撃はモノが違う。将来はクリーンアップを打てる。木のバットでも違和感がない」
「ボールを見極める形がいい。プロに行く投手の140キロ台の球を打つんだから大したもの」
阪神・山本スカウト|12/9/3
「バッティングがうまい」
MLBフィリーズ・メンデススカウト|12/9/3
「とてもいい打者。ぜひ投げているところも見たい」
MLBタイガース・ケビン・フッカースカウト|12/9/3
「スケールが大きく、バットコントロールがうまい。日本の球団に入るだろうが、何年か後には、メジャーも獲得に動くだろう」
MLBジャイアンツ・コックススカウト|12/9/3
「昨日の試合も見たよ。質のいい変化球を投げる。打撃もいい」
MLBドジャース・ホワイトGM補佐|12/9/1
「彼の将来は非常に明るい。もちろんアメリカでもトップランク」
「3月は非常に興奮したのを覚えている。体形、運動能力、性格、知性などを含め素晴らしい能力を持った選手だと分かった」
MLBレイズ・ティム・アイルランド環太平洋スカウト|12/9/1
「ボールがばらつき、彼本来の投球ができていないかもしれないが、素晴らしいポテンシャルを持っている」
「今日は球がバラついていたけど、すごいポテンシャルだね。打撃も良い」
「(マリナーズのヘルナンデスを引き合いに)とても似ているよ。ファストボールと良いスライダーに、あの投球モーション。すごいポテンシャルだ」
「すべての球種がいい。シアトルのヘルナンデスに似ているね」
MLBパイレーツ・ギレスピースカウト|12/9/1
「日本人の長身投手ではダルビッシュがコーナーをうまく突く投手。大谷も体ができてくれば制球力が上がるだろう」
MLBヤンキース・ウッディスカウト|12/9/1
「いい球を投げる。これからもっと伸びるだろう」
阪神・山本スカウト|12/9/1
「緊張しているようだが、カットボールは一級品。高校生レベルでは打てない。バッティングでもいい打球を飛ばしていたし、投打とも評価できる」
「あらためていい投手と言うしかない。特に140キロ前後のカットボールは一級品」
「やはりモノが違う。打球も速い」
ソフトバンク・永山スカウト部長|12/8/28
「背番号1が本当によく似合う。ウチに縁があるのでね」
「とにかく背番号1がよく似合う。背番号1にふさわしい」
楽天・吹石徳一チーフアマスカウト|12/8/28
「あんな走塁はできない」
「センスが違う。あんな走塁はなかなか出来ない」
巨人・山下スカウト部長|12/8/27
「久々の実戦だがいい球を投げる。評価は今更変わらない。(打撃では)木のバットも対応できている」
「将来プロ野球を背負っていくピッチャー。打つ方も魅力。木のバットであれだけ飛ばせるんだから」
「期間が空いていたが、いい投手なのは間違いない。打撃でも、差し込まれてもあそこまで運ぶのは凄い」
ソフトバンク・永山スカウト部長|12/8/27
「投打どちらもセンスが素晴らしい。バランスよく投げている」
「投手も打者も両方やらせたい」
「長打力もあり、率も残せる。3冠王を取れる可能性を持った選手」
広島・宮本スカウト部付部長|12.8.27
「こんな選手は10年に1人…いや、20年に1人ですよ」
楽天・吹石チーフスカウト|12/8/27
「センスがある。打撃もいいし楽しみ」
ヤクルト・鳥原公二チーフスカウト|12/8/27
「あらためて、やっぱり凄い選手だなと思った。1位でしか獲れない選手」
広島・鞘師智也スカウト|12/8/27
「木製バットでも違和感はなかった。投手でも打者でも両方楽しみな選手ですね」
西武・奥園満編成部部長|12/8/27
「見ての通り。バッティングも光っていたし変化球にも対応できる。投げても打っても一級品」
MLBブレーブス・大屋スカウト|12/8/27
「打撃はえぐい(恐ろしい)ね」
「一番いいのはバッター。今日の試合に出た選手の中でも一番」
「腕の振りがよくなって、思う存分、体が使えるようになった。フレーム(額縁)が大きく、まだ大きな絵が描ける」
「160キロを出してもまだまだ伸びしろがある選手。打撃でもしっかりさばいて打てる」
西武・鈴木葉留彦スカウト部長|12/7/27
「勝敗は関係ない。(大阪桐蔭の)藤浪君は完成度が高いけどこっちのほうが伸びしろがある」
「ダルビッシュの高校時代よりもいい。負けても評価は変わりません」
楽天・福田功編成育成統括本部副部長|12/7/27
「肩から先の柔らかさは抜群。リストも強いし、楽しみな選手」
ドジャース・小島圭市極東担当スカウト|12/7/23
「これまで何試合も見てきたが、見るたびにわくわくさせてくれる投手。あれだけの体があり手足が長く、それでいて筋肉が柔らかい」
「順調に成長しているが、まだ才能の半分も出しきっていない」
ソフトバンク・作山スカウト|12/7/20
「あの打席は球の勢いが違った。怪物だね」
広島・苑田スカウト部長|12/7/20
「東北大会のときよりいい。軸が残ってピシッといい球がきていた」
「春より足を上げたときのバランスが良くなった。春はそこから上体が突っ込んでいたけど、いい形が多くなってきた」
「打者としても日本一になる素材。軸がしっかりしているし、20年に一人の打者」
中日・山本スカウト|12/7/20
「軸足に体重が乗って、しっかり投げている。球速も出たけど、キレや質のいい球も増えた」
マリナーズ・山本泰スカウト|12/7/20
「打っても投げても高校生ではNo・1」
広島・近藤芳久スカウト|12/7/19
「球持ちがよくなっていい球がきていた。(左股関節を痛める前の)昨年春の大会の状態に近づいてきている」
ロッテ・永野チーフスカウト|12/7/19
「バランスが良くなったし、力まずに投げてストレートが走っている」
西武・鈴木葉留彦球団本部長|12/7/14
「1イニングだけだったけど、未来を感じる」
日本ハム・今成泰章スカウト|12/7/14
「春よりも力はついている。どのくらいの時期にデビューできるかですよ」
「普通、地方大会は1試合しか見ないけど、2、3試合は見ないといけない」
「大会終盤に向けての調整でしょうね。150キロ以上が6球、平均で147-148キロ。スピードは申し分ない。力がついている」
ドジャース・小島圭市極東担当スカウト|12/7/14
「投球を見る度に楽しませてくれる。あのスケールの大きさは日本では見当たらない」
「投打ともに、まだ才能の底が見えてこない。これまでの日本の投手に当てはまらない才能を持っている」
楽天・上岡スカウト|12/7/11
「タイミングを合わせてとらえた。やっぱり能力が高い」
「本塁打を打つまではタイミングが合っていなかったけど、打席の中で修正して、きっちり打てる能力は凄い。あれだけ身長(1メートル93)が大きくて、柔らかいのはまれですよ」
「すぐに修正して打てる能力はすごい。(タイミングがずれたが)彼の力からすればあれだけ飛ぶ」
広島・近藤スカウト|12/7/11
「しっかり呼び込んで下半身で打っていた。さすがだね」
「ボールをしっかり呼び込んで下半身を使って打てていた」
阪神・葛西稔スカウト|12/7/11
「まだまだ伸びしろのある選手。小さくまとまる必要はない」
オリックス・中川隆治スカウト|12/7/11
「(泳がされて)タイミングが早い感じだったけど、懐が深いから打てている。自分の打てるポイントを持っているからボールを呼び込める」
日本ハム・大渕スカウトディレクター|12/6/8
「真っすぐ一辺倒のピッチングじゃない。1回から9回まで、いろんなステップで投げられる。ストーリーができる。先発投手として重要なポイント」
日本ハム・山田GM|12/5/26
「ボールはセンバツの時よりずっとよくなっている」
阪神・菊地スカウト|12/5/20
「うちの藤川球児の直球に似てる。低めでも伸びがある」
日本ハム・山田GM|12/5/13
「いい球を投げていますよ。素晴らしい素材。入札で何球団来るかねえ」
楽天・上岡スカウト|12/5/9
「バットの先で、しかも逆風で入れた。すごい。秘めたポテンシャルはまだある」
日本ハム・今成スカウト|12/5/6
「ボールがバットに乗っている時間が他人より長い。ボールの下をたたける」
「王さんや田淵さん、過去のホームランバッターはそういう弾道だった」
「(1本目は)150メートルはいったんじゃないか。緩い球にも軸がぶれず、自分で運べる」
横浜・武居スカウト|12/5/6
「あの打球はプロでもない。アーチストのホームラン。田淵さんみたいだ」
中日・山本将道スカウト|12/4/9
「スケールが大きい。打撃は高校トップクラス。投球は上と下が合った時は、いい球がいっていたが、少し力んでいた。試合で打者に投げていったら、もっとよくなる」
ロッテ・井辺康二スカウト|12/4/9
「いい投手というより、いい選手。打撃も投球も素晴らしい。フォームの柔らかさは申し分ないし、この時期にこれだけ投げられたら十分」
オリックス・古屋英夫編成部国内グループ長|12/4/9
「藤浪君も大谷君も両方ともいい投手だが、一番よかったのは大谷君のバッティング。当然2人とも1位候補です」
巨人・熊野輝光スカウト|12/4/9
「(オリックススカウト部長時代に見た)T-岡田の高校時代より上」
巨人・山下スカウト部長|12/3/28
「投打のスケールの大きさが目立ちました。特大本塁打を放った打撃は懐が深く、スイングに無駄がない。高校生では松井、福留クラスの逸材です。もちろん、故障明けでも荒れだけのスピードが出せる投球も魅力。投打ともにトップ評価です」
中日・中田スカウト部長|12/3/28
「投打とも素材としての魅力がある。ピッチャーとしてはまだ試行錯誤状態で、天性の力で投げている感じだが、打つ方は左の長距離ヒッターとして存在感がある」
阪神・葛西スカウト|12/3/28
「スライダーの制球がいい。打者としての能力も高い」
DeNA・吉田編成部部長|12/3/28
「肘や関節の使い方、間合いがいい。バッティングもすごい」
阪神・葛西スカウト|12/3/22
「大谷くんは素材として見ている。夏までにバランスを調整し、どう成長するか。腕の振りがシャープで楽しみ。打撃は三直もすごかった」
日本ハム・山田GM|12/3/22
「大谷も藤浪も素晴らしいものを持っている。本調子じゃなくても片りんを見せた。大谷の本塁打は打ち方が素晴らしい。投手も野手も両方やれる」
「2人は遜色ない。大谷はセンスがあるし、藤浪は速い球を投げられるのが魅力」
日本ハム・今成スカウト|12/3/22
「今までさまざまな投手が“ダル2世”といわれてきたが、彼こそがふさわしい。長身であることを思わせない体のバランスの良さ、糸を引くような伸びのある直球、当時のダルと比べても甲乙つけがたい」
「193センチの大きさを感じさせないバランスの良さがある。軸がしっかりしている」
ソフトバンク・永山スカウト部長|12/3/22
「ピッチングは寒い中しっかり投げていた。大谷は柔らかく投げ、藤浪は剛腕。2人ともただ速いだけじゃなく変化球にもセンスがある」
「大谷君は打者としても欲しいくらい。藤浪君も今後が楽しみな素材」
「投手・大谷と打者・大谷を別個に両方欲しい」
ロッテ・永野チーフスカウト|12/3/22
「大谷は投手、野手両方の可能性を持っている。打撃も柔らかい。スイングはそんなに速いわけじゃないけど、運ぶイメージがずっとできている」
オリックス・古屋編成部国内グループ長|12/3/22
「テクニックは大谷の方が上。ステップが狭いからばらつきもあるけど、今の段階では十分。足もあるしセンスを感じる」
「柔の大谷、剛の藤浪」
「打者としても超一流。期待されている1打席目で打つとは、中田翔みたいだ」
「藤浪は素材がスゴい。昨年よりも良くなっている。大谷はテクニックとセンス。長打力、脚力ともあるし、野手としてもトップクラス」
中日・中田スカウト部長|12/3/22
「大谷の打撃はトップも含めて素晴らしい打ち方。投球は6~7分の出来だから伸びしろがある。身のこなしも脚力もセンスもすべてを備えている」
「打者としての方が完成度は高い。投手としては完成品でなく、まだ試行錯誤しているように感じる」
「藤浪は(昨夏と比べ)腕が振れるようになって、球も速くなった。大谷は試行錯誤している段階で、まだまだ良くなる要素がある。完成に近いのは打撃の方。2人とも間違いなく1位候補。好投手が初戦でぶつかってしまうのはもったいないけれど、2人の特徴がよくわかった」
中日・石井昭男スカウト|12/3/22
「試合には負けたが、大谷は素材としてはナンバーワン右腕。この日は右肘が伸びてしまい、押し気味になげていたから、真っすぐがもうひとつでスライダーに頼っていた。夏に向けて本調子になれば、ストレートは威力を発揮するだろう。“縦系”の投げ方。フォークなど縦の変化で勝負できる。打者としては向かい風でもスタンドに放り込んだ、あの本塁打を見ても分かるように、投手だけでなく、野手としてもドラフト1位評価される選手。好フィールディングで、野球センスに優れている」
広島・苑田スカウト部長|12/3/22
「大谷はバランスがいいけどまだ下半身が使えてない。打撃はNO・1。藤浪を見てびっくりした。ぴゅっと浮くようなスライダーを見たのは大洋にいた平松以来だ」
広島・宮本スカウト部付部長|12/3/22
「藤浪は、左足をきちっと地面に着いてから投げられるから、打者はスピードガンよりさらに速く感じるんじゃないか。大谷は、即戦力だと思っている。超高校級じゃないかな。体の使い方に力みがない。球のキレに出ている。ただ、きょうは変化球に頼り過ぎた面があったかな」
ブレーブス・大屋博行国際スカウト|12/3/22
「大谷は打撃センスがあってバランスがいい。藤浪はきょうは力みがあったが、あれだけ投げられるのは体が強い証拠」
楽天・早川スカウトアドバイザー|12/3/22
「大谷は中日の浅尾のように、テークバックが小さく、腕の振りが速い。藤浪はタマ持ちのよさが光る。2人とも素材はいいが、プロでは活躍するには時間がかかりそうな気もする」
横浜DeNA・吉田編成部長|12/3/22
「大谷は投打とも好素質。藤浪は大きな体を使えるし、球を押し込むのがいい」
巨人・山下スカウト部長|12/3/22
「ホームランバッターとしても高いレベルにある」
「大谷は、打撃が高校生のレベルではない。スライダーを投げるときは力みがないんだけど、直球を投げるときにフォームを崩してしまうところがある。藤浪は、この時期の150キロはプロでも出ない。リリースポイントがバラつくし、まだ下半身が弱いが、安定してくればもっとスピードも出る」
広島・宮本洋二郎スカウト部付部長|12/3/17
「ダルに匹敵しますね。球種も豊富で全てキレがある。直球はスピードガン表示よりも速く感じます」
「ダルビッシュに匹敵する逸材。球種も豊富で、全部切れがあって制球力もある。即戦力でいける」
ドジャース・ローガン・ホワイトGM補佐|12/3/13
「メジャーに在籍した日本人ではダルビッシュに近い体格だが、同じ年齢として考えれば大谷はトップレベル」
「投打ともいい。アスリートとして両方魅力がある」
ドジャース・ローガン・ホワイトGM補佐|12/3/10
「なかなか競争心がある。変化球も種類がある。スピードがもっと出るのは理解している」
「今回はオオタニを見るためだけに来日した。ダルビッシュ2世? そう言われるだけのポテンシャルを秘めているし、そうでなければ大事なキャンプを抜けて、わざわざ見に来ないさ。サイズも腕の振りも素晴らしい」
中日・米村明スカウト|12/3/9
「投手、野手どちらでも1位でいけるほどの素材。怪物化しそうだね」
「上半身と下半身のバランスが良くなれば150キロは平気で出る。バットの角度もいい。今年見た高校生で一番」
「僕の中では投打に高校NO・1。怪物化しそうだね」
巨人・熊野輝光スカウト|12/3/9
「打撃は高校時代のT―岡田(オリックス)より上じゃないか。パワーも匹敵する。2打席連続本塁打は鮮烈だった」
「ピッチャーとしてすごいと聞いていたが、2打席連続本塁打には恐れ入りました」
「146キロだからね。打撃も鮮烈。(オリックス時代に担当した)T‐岡田よりパンチ力は上かも」
ロッテ・下敷領悠太スカウト|12/3/9
「能力の高い選手。四球もあったけど、その辺はすぐに修正できると思う」
「本来の姿ではなくても非凡。下(下半身)を鍛えればダルビッシュ級になる」
横浜DeNA・吉田編成部長|12/2/19
「ただ大きいだけでなく、ゆったりとしたフォームも魅力。本番までに仕上げてくれば、すごいボールを投げるはず。楽しみだね」
横浜DeNA・武居スカウト|12/2/19
「力強さが出てきた」
阪神・葛西稔スカウト|12/2/19
「打者の反応を見るとうまくタイミングが外れてる」
「このぐらい投げられたら問題ない。大きなスケールを感じる」
広島・近藤スカウト|11/10/12
「(光星学院・田村、花巻東・大谷について)2人は別格。全国でもトップクラスでしょう」
楽天・上岡スカウト|11/10/12
「(光星学院・田村、花巻東・大谷について)2人とも1打席目からの集中力を持続できる。バットを振る能力が非常に高い。ボール球の見送り方がいい。野球センスがある上に、練習して腕を磨いている」
日本ハム・今成スカウト|11/8/8
「ダルビッシュに似ている。真っすぐの質がいい」
メッツ・大慈弥スカウト|11/8/4
「雄星以上の逸材はもう岩手から出ないだろうと思っていたら、すぐあとに現れた」
「この春に150キロ投げてるし、あの長い腕のしなやかなスイングはすばらしい。下半身が強くなってくれば、この先どこまで伸びるかわからない。まだ2年生だけどメジャーの素材としてもこんな楽しみな存在はなかなかいない」
横浜・田中幸雄スカウト|11/7/21
「きょうはあまり良くなかったね。それでも体つきがしっかりしてくれば楽しみ」
阪神・中尾スカウト|11/7/18
「軸がしっかりしている、素直なスイング。打ち損じでも安打になるのはきちんと振れている証拠」
日本ハム・今成泰章スカウト|11/7/18
「バランスがいいし、自分の体の使い方をわかっている。打者としても面白いと思う」
「身のこなしはかなりセンスを感じる」
「高校時代のダルビッシュみたいに体のバランスがいい」
中日・山本スカウト|11/7/18
「(球が)当たる瞬間の力がある。バットをしっかり振っている」
「投げるのを見たかったけど、打撃も振る力がある」
ソフトバンク・作山スカウト|11/5/20
「素材や将来性はずば抜けている。(菊池)雄星より上だね」
中日・山本スカウト|11/5/20
「力みなく投げられるのは天性のもの。現時点でも十分(ドラフト)1位候補」
巨人・大森スカウト|11/5/20
「バランスがいい。柔軟性とパワーを兼ね備えている」
「肘のしなりと、リリース時の力の入れ方は天性。まさにダルビッシュ2世」
楽天・上岡良一スカウト|11/5/20
「しなやかに腕を振れているのが魅力」
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「こんな選手は10年に1人…いや、20年に1人ですよ」というスカウトのコメントが残っていますが、もはや100年に1人レベルでしょうね
「今の高校生のピッチャーにとって憧れの存在ですから、いろんな意味でダルビッシュ投手の影響は大きいと思います。
ダルビッシュ投手がこういう意識でこれだけトレーニングしているのだと知ると、トレーニングに対する考えや意識も変わってきます。影響力のある人の取り組み方や発言は、高校生にとっては絶大ですからね」
ttp://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/2012/08/04/160/index2.php
↓
↓
ダルビッシュ有
「日本は固定観念に縛られすぎ。そのせいでまったく野球が伸びてない」
「日本はヘンな固定観念に縛られすぎてます。そのせいでまったく野球が伸びていないと思います、この何十年」
「体がでかいから違うんじゃなくて、そもそもトレーニングの内容が違う。日本人は単純にトレーニングをしない」
「筋肉がついたら体が重くなるとか、訳のわからんことを言う人がいるから抜け出せないんですよ。それが伝わらないのが現状です」
ttp://www.daily.co.jp/mlb/dar_topics/2012/07/11/0005204523.shtml
このままだとメジャー側としたら日本はメジャーのドラフトを通さずアマの人材が確保できる「いい狩り場」で、制限すべきは日本のアマ側ではなくメジャーだと思います。
メジャー側と調整は難しいかもしれませんがNPB存続に関わることなので絶対に規定を作るべき。
まぁ、例えばですが一つの案として「NPBの指名漏れ以外の選手をメジャーが獲得する場合、メジャーでのドラフト指名権(一位指名選手なら一位の指名権)を独占交渉権を保有する球団に譲渡する。」やNPBのFA人的保障のようにプロテクト外の選手獲得とかメジャーから人材を逆とるぐらいの制度を考えて欲しいです。
マスコミは煽っていますね。それと、「本人が決断したんだからしょうがない」と撤退を宣言する球団も相次いでいます。この状況はなんなんでしょう?これは勘なのですが、出来レースです。筋書きは前からあったと思われます。
本当にMLBが育成してくれるのか心配ですね。。
これでメジャー志向の高い高校生が直接いくようになればプロ野球界がさみしくなりそうです
悲しい判断ですね
スカウトにおだてられて自身を過剰評価してしまったんじゃないかな?
残念です
アメリカから日本にはまず来ないのですから・・・
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/21/kiji/K20121021004376920.html
いきなりメジャーですか。漫画の
世界じゃあるまいし…
メジャーへの入団を決めた以上は後ろを振り返らずに今度は大谷の後輩になる選手たちへアドバイス出来るようなメジャーリーガーになってもらいたいです。
報知では真逆の記事を載せてる。どちらが本当なのか。
夕刊紙はともかく、スポーツ紙の野球のスクープって現実性あるのかな。
競合で指名して大事に一級品に育て上げ、「さあ、これから」という時にメジャーへ移籍だと、その球団のメリットってそれほどあるのだろうか、と少し疑問に思う。
大谷、東浜、菅野のページとなると、ファイルサイズあたりに問題ありでしょうか。
だが、長身すぎる現在の身体のバランスやメンタル等
よほどの指導者に出会うか
理解ある球団を選択しないと怪我や故障で
宝のもちぐされで終わる可能性もある。
期待されてもいまだ成績を残せない選手がほとんどで、慎重に進路を選択した方がいいと思う。
菊地もそうだが、地方で育った、また佐々木監督の下で育った選手が都会で、競争社会でやっていくメンタルや柔軟性を身につけないと(良い意味でやんちゃ、要領の良さ)
すばらしい身体能力を発揮できずに終わるのではないか?
もちろん体は大谷の方が大きいので、「中里をスケールアップさせた感じ」と評するべきなんだろうけど。
中里も、一部ドラフト評論家は「打撃がいいので打者転向すべき」と言われていたが、投手として育成されて、2年目には頭角を現した。
体のどこにも力が入っていないようなゆったりとしたフォームから、150km超のストレートがビシビシ決まる。
本当に、1軍初登板の巨人戦の快投は今でも忘れられない。
凄いピッチャーが出てきたものだと思っていたら…その矢先に怪我をして、その後はたまに1軍に戻ってきたと思ったらまた怪我・・・その繰り返し。
大谷は投手でやっていくべき素材だと思うが、中里のように故障で能力をほとんど発揮できないまま球界を去るようなことがないようにしてほしい。
(大谷自身も、大谷を預かる球団も。)
石井琢朗じゃないが4年目までは投手一本でいけばいい、ダメなら打者。
問題は守備位置になってくると思われる。
これ釣りかネタで書いてるのかな?
球が速いだけのノーコンプロにどんだけおると思ってるんだろう?
球が速いがコントロール悪くてどうにもなりませんて投手二軍いけばたくさんいるし、一軍にもいると思うけど。
そこは入る球団によるかもしれない。
高校3年間よく頑張りました。思えば昨年夏の怪我がなければ…と今は思います。
全力で投げた一関学院戦の160kmは感動ものです。
できれば日本国内、大学、社会人、又はプロで岩手に感動をもたらしてください。
桑田とかなんて打撃がいいもんだから代打で出たこともあるし。
もし大谷君が甲子園で投げれば由規のもつ最速記録155を簡単に超えてしまいそうですね
ただこの選手って短足だなー 昔の金田みたいに見える
こちらの記事に動画もありました。YouTubeのものです。
すごいな
記事では省かれてますが、この前に157,157,159,157とスピードが出てからの160だそうです。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/14/kiji/K20120714003676710.html
http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/f-bb-tp3-20120713-982819.html
ただ、個人的には大谷は清原というよりは高橋由のようなイメージです。
通算54本だそうです
どちらでプロ入りしたとしても、その後の活躍を追いかけていきたい選手ですね。
投手して夏に勝つならセットポジションのみでコントロール重視で、ストレート•スライダー•チェンジアップのみで勝負で、常に低めを狙って行ければ勝てる投手になると思う。
キャッチャーと息が合ってないようにも見えました。特に変化球ですが、大きく変化する球にはグローブに当てることすら出来ず、ボールを受け足りてないような印象を受けました。これは「仕方ない」で済まされるものかは分かりませんね。
球数が増えすぎたことで守備のリズムも狂ってしまったようで、「大谷が新チームでの公式戦初のマウンド」という脆い部分をカバーしきれずに終わってしまいましたね。
秋までに大谷以外の選手達でチームの歯車を組み立て、この試合に新たに大谷という歯車を一枚追加しようとしたが、上手く噛み合わなかった。そんな印象です。野手から投手に移るとチーム全体への影響が大きくなることは言うまでもないです。
逆に言うと、夏までに完成度を上げる余地が残っているということです。ここが出発点だと思って、レベルアップしたチームの姿を夏にもう一度見たいです。
長文失礼致しました。
夏の悔いも残っているでしょうし、帰ってきた聖地でどれだけ観衆を沸かせられるか。楽しみです。
東北大会までに投げられるようになって欲しいが
夏の大会もあるから無理しなくてもいいかも
とにかく、大谷以外のメンバーが頑張らないと
岩手県大会までは戦力差で何とかなるかと思いますが、
東北大会までに間に合うものなんでしょうか?
甲子園の試合を見ていて、大谷さんが一番上手だなぁと思いました!!!
投げてる姿、とっても爽やかだし、かっこいいです。
憧れます。
来年も甲子園絶対いけると思います!!
応援しています。
大谷翔平くん大好きです(^○^)
甲子園見て一目惚れしました
来年は必ず見に行くので
日本一になってください !!!
来年に向けてまずはゆっくりと怪我を治して、また甲子園の舞台に戻ってきて欲しいです。きっと155キロくらい出るよ。
155キロ以上でるんじゃないか?
足を引きずるしぐさや、たまに浮かべる苦悶の表情は痛みを我慢するためだったんですね。
感動しました。
あの状態であの才能を発揮した大谷くん、是非とも春に万全の状態で見たい選手です
肉離れと聞いていたので投げないかな!?と思っていましたがマウンドにあがり最速150を甲子園で計測するし打ってはあわや本塁打かというフェンス直撃タイムリーは打つしもう天才ですね♪
めっちゃいい試合でした><
感動しました。好きになりました!!
帝京打線につかまりそうだな
下手したら打ち込まれるかも
来年もあるとはいえ、いいところの一つは見せて欲しい
http://www.news-postseven.com/archives/20110804_27342.html
鳥肌がたった。噂通りの才能の片鱗を見た感じがしたよ
http://www.youtube.com/watch?v=XpFAbtcTHtE#t=7m32s
球場がどよめいたな
プロでも強肩な選手レベルの返球だよ、あれは
ほぼ完治してはいて、久慈東戦で投げさせたんだけどまだ本調子じゃないから降板。
加えて、菊池の時の反省で投手を複数枚作らないと全国では勝ち抜けないということで去年の秋から2,3番手を作ることを第一目標にしていたので、その子たちが大分成長してきたから大谷を温存したのではないのかと。
決勝も盛岡大附属がきていたら投げる予定だったらしいですよ。投球練習もしてましたしね。
どっか故障してるんじゃないか?
久慈東戦みたが1回1/3投げた後、登板機会なし。今日も投げなかった。花巻東は勝って明日決勝。
今年でもナンバー1ですね。
投打にこれだけ非凡なものを見せ付けられるのは中田以来な気がする
すげえな。まだ春なのに
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/hs/news/20110525-OHT1T00110.htm
風張蓮もそういうタイプだったな
大学№1右腕東浜VS高校生№1右腕大谷だな!!
12球団は二人のどっちを選択するか??
他に良い選手もたくさんいるけど、注目の二人ですね!
加えて足も速いから、今後どんな選手になっていくか楽しみですね。
今の時点で25本も打ってたら通産60本くらいは軽くうちそうな気が…
http://www.youtube.com/watch?v=U1rRrRJ7Xgo
それなりに走れるし、長身だからトロいというのは皆無だな
あ、東浜と同じ年だからどっちを逆指名で取るか悩むなぁ(笑)
http://hochi.yomiuri.co.jp/tohoku/baseball/news/20110520-OHT1T00116.htm
報知の記事も紹介しておきます
http://www.sanspo.com/high-baseball/news/110520/hga1105201059000-n2.htm
うでの振りがすさまじい。
http://www.youtube.com/watch?v=C5iaQ9ABa-g
肘の使い方もうまく、フォームも綺麗。
緩急の使い方はうまかったけど、スピードのある変化球をもう少し磨けばもっとよくなるように感じた。
投球フォームとバッティングに関しては特にいうことはないかな。
ポテンシャルはものすごいものがあると思うから、あとは筋力だろうね。
冬以降に期待です。
今までは打者の印象が強かったですが、これからまた変わってくるかもしれないですね。
10キロくらい増えて下半身が安定してくれば、
ずっと面白くなってきそう。
記事にもなっていましたね。
8回には最速147キロを記録。
体を作ればもっと伸びる選手だと思います