田面 巧二郎（JFE東日本）

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　■　虎スカウト、Ｄ３田面に喝「プロで通用しない」(SANSPO)　12/11/8

　阪神からドラフト３位で指名されたＪＦＥ東日本・田面（たなぼ）巧二郎投手（２１）が７日、社会人日本選手権１回戦・日本新薬戦で２番手で登板し、２回４安打１失点。精彩を欠いた投球に担当の菊地敏幸アマスカウト課長（６２）は「きょうの投球ではプロで通用しない」とバッサリ。厳しいゲキを飛ばした。チームは３－６で敗れた。悪い田面が出た。２回４安打１失点。２四死球の乱調に、一塁側スタンドで見守った菊地アマスカウト課長が超異例のダメ出しだ。「厳しく書いといて。きょうの投球内容じゃプロで通用しない」。本来なら、担当選手をほめるケースが多いなか、なぜここまで…。激辛コメントには理由があった。「即戦力というより、のびしろのある投手。いいときは手も足も出ない投球をする。それをコンスタントに出せるようにしないといけない。もっと（球速も）出る」。素材は天下一品。以前から「馬力がある。中日の田島のよう」と、新人ながら今季５６試合で防御率１・１５を残した右腕になぞらえ、期待していた。本来の力量を知るからこそのゲキだった。田面本人も「思い通りの投球ができなかった。腕は振れていたんですが、いつもより荒れてしまった」と自戒した内容。１点ビハインドの四回から２番手でマウンドに上がった。先頭打者は決め球のフォークで空振り三振に仕留めたが、直球の制球が定まらず、ボール先行。２イニング目には３本の単打などで追加点を献上した。自己最速１５０キロの真っすぐは鳴りを潜め、１４５キロ止まり。それでも、指にかかったボールは目を見張る力強さがあった。菊地スカウトは「フォームのバランスが悪いわけじゃない。リリースがきっちりしていないだけだから、球数をこなせば、克服できるでしょう」と願いを込めた。指名あいさつで「直球の精度を高めなさい」と宿題を与えられた。田面はプロ入りまでの約２カ月間も時間の許す限り、投げ込み、課題を克服する考えだ。「投げ込みとかいろんな工夫をしてやっていきたい。この悔しさを糧に次のステージで投げたい」。先発、リリーフどちらの可能性も秘めた大器。ＪＦＥ東日本では全国大会計４試合で未勝利。愛のある厳しい言葉を胸に、タテジマに身を包んで巻き返す。

　■　ＪＦＥ東日本・田面を虎スカウト視察(デイリースポーツ)　12/9/22

　プロ注目１５０キロ右腕のＪＦＥ東日本・田面（たなぼ）巧二郎投手（２２）が２１日、日本ハム２軍との練習試合に先発。４球団が視察し、阪神は佐野統括スカウトら５人でチェックした。５回３安打２失点の内容に「上半身が強くなってしまった」と反省。それでも、変化球でカウントを整えるなど修正力を見せた。菊地スカウトは「速いボールがあるし、力で押す投球も見てみたいね」と期待を寄せた。

　■　都市対抗野球:「精神的にも成長」ＪＦＥ東日本の田面(毎日jp)　12/7/23

　ＪＦＥ東日本の田面（たなぼ）巧二郎投手（２１）。二回１死満塁、中軸を迎える場面で２番手として登板したが、「とにかく腕を振ろう」と冷静だった。３番・石岡からフォークで空振り三振を奪い、４番・松本は１４７キロ、１５０キロの直球で追い込んでからスライダーで見逃し三振。チームをピンチから救った。意識して腕を振ったためか、この日は「指がかかって、真っすぐが良かった」。三回に１点を失い、なおも２死満塁とされるが、直球のみで次打者を空振り三振に仕留め、その後は七回まで無失点。走者を出しても粘り強く投げ、生多、大沢の適時打による八回の同点劇を呼び込んだ。群馬・桐生市商高から０９年に日産自動車入りしたがすぐに休部となり、現チームに移籍。今大会では１回戦で都市対抗初登板を果たすなど３試合に投げ、４強進出に貢献した。降板直後に勝ち越され、試合には敗れたが、初めての大舞台に「責任を感じる中で投げ、精神的にも成長できた」。再び戻ってくることを誓い、ドームを去った。

　■　社会人野球：ＪＲ東日本はリーグ戦敗退　東京スポニチ大会(毎日jp)　12/3/13

　ＪＡＢＡ社会人野球の東京スポニチ大会は１３日、神宮球場などで各組のリーグ戦計８試合を行い、かずさマジック、日本通運、三菱重工名古屋、ＪＦＥ東日本が２勝目を挙げた。昨年の都市対抗優勝のＪＲ東日本、同準優勝のＮＴＴ東日本は２敗となり、リーグ戦敗退が決まった。

　■　桐生市商 田面巧二郎投手 延長戦…１７０球超える熱投(東京新聞)　08/7/25

　初球のスライダーをいきなり右翼線に運ばれた。延長十三回二死二塁でヒットエンドラン。二走が本塁を駆け抜けた。まさかのサヨナラ負けだった。「頭が真っ白になった」という言葉通り、直後はぼうぜんとした表情だった。仲間が泣き崩れるのを見て、敗戦を実感。顔をくしゃくしゃにして泣いた。１７０球を超える球数を投げ、３時間１７分の熱戦を戦い抜いた。直球と切れのあるスライダーなどで１１奪三振。再三のピンチに動じることなく、エースの意地を見せつけた。試合前、肩に痛みを感じた。右肩を上げるだけで痛みが走った。しかし、延長に入っても「いけます」と毎回マウンドへ。「集中していたので、痛みは感じなかった」と言い訳はしなかった。

　　プロフィール

　群馬県みどり市出身。
　田面 巧二郎（たなぼ・こうじろう）投手。
　小学3年から野球を始め、大間々東中時代は軟式野球部に所属。

　桐生市商では1年秋から主戦を務める。
　2年春に県大会4強進出、秋には創部54年目での初優勝を果たし注目を集めた。
　春は19回連続無失点を記録、中央を4安打11奪三振、館林を3安打に封じ連続完封勝利。
　秋は準決勝で前橋育英相手に4安打完封勝利を挙げている（関東大会初戦敗退）。
　145㌔右腕としてプロから注目され、3年春夏も4強に進出したが、3年間甲子園には届かず。
　春は秋に負った肉離れの影響で出遅れながらも、前橋工戦で13奪三振3失点完投の好投。
　3年夏は樹徳・岡貴之との投げ合いに敗れ、惜しくも延長13回3対4でサヨナラ負けとなった。
　日産に入社するも1年目で野球部の休部が決定、翌年からJFE東日本に所属する。

　JFE東日本入社後は1年目から公式戦に出場。
　社会人4年目になって登板機会を増やし、春スポニチ大会ではNTT東日本戦に先発、
　初回に4安打2四球で3失点、5回に2四球を出し降板と課題を残した一方で、
　最速150㌔を記録、2回以降は無安打と好素質の片鱗を見せている（4.2回4失点）。
　続く岡山大会では先発した伯和ビクトリーズ戦で6回5安打10奪三振2失点の力投、
　150㌔直球を武器に3回までは完全投球、5者連続奪三振を記録した。
　都市対抗本大会には3試合に起用され、11回11奪三振2失点の力投で4強進出に貢献。
　初戦伏木海陸運送戦に救援登板、1回を無安打無失点に抑え東京ドームデビューを飾ると、
　準決勝JR東日本戦では150㌔直球に変化球を交え、5.2回6安打1失点の好救援、
　2回裏1死満塁のピンチを連続三振で切り抜けるなど、7三振を奪う力投を見せた。
　先発を任された2回戦九州三菱自動車戦は、5回途中6安打1失点でノックアウト。
　プロ相手には社会人3年目10月の巨人第二2軍戦、4年目9月の日本ハム2軍戦に先発、
　それぞれ4回2失点（2回以降無失点）、5回3安打2失点とまずまずの結果を残している。

　177cm80kg、ガッチリした体格の本格派右腕。
　ノーワインドアップから重心を下げ、着地早めに肘を使った力強い腕の振りから投げ下ろす
　最速150㌔、常時140㌔前後から140㌔台中盤の威力ある直球と120㌔台から130㌔前後の
　切れの良い縦のスライダー、130㌔台のフォーク、130㌔前後のカット、110㌔台のカーブ。
　コントロールにはバラツキが残る。太腿回り67cmの下半身を備え、馬力のある右腕。
　武器である真っすぐで押し、縦のスライダーを織り交ぜる。遠投110m、50m6秒2。
　高校時代に引き続き資質をプロから注目される高卒4年目の若手投手。

　　スカウトコメント

DeNA・河原スカウト｜12/10/5
　「ボールは速いし、潜在能力も高い。まだ荒れてますけどこれから楽しみな投手です」
巨人・織田スカウト｜12/10/5
　「高校生のときから見ていますが、まず春に見たときに体つきが変わったことに驚き、それと同時にボールの力が増したところに驚きました」
広島・尾形スカウト｜12/10/5
　「ボールの力は一番あるのでは」
阪神・菊地スカウト｜12/9/22
　「速いボールがあるし、力で押す投球も見てみたいね」