- プロ注(2023年/2024年) マーク情報 プロ志望(大学/高校)
- 山田 拓朗(筑波大) (09/28)
- プロ注目選手/2023年ドラフト (09/28)
- 広島東洋カープ/ドラフト2023 (09/28)
- 2023年高校生ドラフト候補進路 (09/28)
- 2023年大学生ドラフト候補進路 (09/28)
- 細野 晴希(東洋大) (09/28)
- 松原 快(富山GRNサンダーバーズ) (09/28)
- 武内 夏暉(国学院大) (09/28)
- プロ志望大学生リスト2023 (09/28)
- プロ志望高校生リスト2023 (09/28)
- 常廣 羽也斗(青山学院大) (09/28)
- 竹田 祐(三菱重工West) (09/28)
- 増子 航海(神奈川フューチャードリームス) (09/28)
- 中岡 大河(富士大) (09/27)
- 芦田 丈飛(埼玉武蔵ヒートベアーズ) (09/27)
- 田中 大聖(太成学院大) (09/27)
- 2023年プロ志望届提出者/大学生ドラフト候補 (09/27)
- 佐藤 啓介(静岡大) (09/27)
- 杉田 健(日大国際関係学部) (09/27)
- 友田 佑卓(日本大) (09/27)
【球団別】 日ハム 中日 千葉 広島 楽天 巨人 西武 阪神 福岡 横浜 オリ 東京
【23候補】 高・投|高・野|大・投|大・野|社・投|社・野|済・投|済・野
最速152㌔を誇る速球派。3年春2部で5勝3完封、65.1回82奪三振。社会人での実績はまだ少ない。
動 画
投手成績
■ 大学時代成績
試合 勝敗 回数 被安 奪三 四死 自責 防御率12秋: 7 4勝1敗 43.2 16 56 8 1 0.21三部
13春: 6 4勝2敗 55.1 27 69 12 1 0.16二部
13秋: 7 2勝3敗 54 33 48 14 10 1.67二部
14春: 6 3勝2敗 44 24 51 10 4 0.82二部
14秋: 7 2勝3敗 49 23 51 17 7 1.29二部
二部: 26 11勝10敗 202.1 107 219 53 22 0.98
被安打率4.76 奪三振率9.74 四死球率2.36
投手成績詳細
東学大 先 9.1 8 15 3 1 ● 147㌔
名経大 先 10 4 12 2 0 ●
先 9 3 7 1 0 ○封
至学大 先 9 4 12 2 0 ○封
名院大 先 9 5 9 3 0 ○
星城大 先 9 3 14 1 0 ○封
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
名経大 先 10 4 13 3 0 ○…3位決定戦
65.1 31 82 15 1 防0.14
被安打率4.27 奪三振率11.30 四死球率2.07
13秋二部 回数 被安 奪三 四死 自責
学泉大 先 9 6 10 0 1 ○
愛工大 先 8 4 6 2 3 ●
先 9 0 6 3 0 ○封…ノーヒットノーラン達成
至学大 先 9 7 9 2 1 ●
0 4 0 0 3
東学大 先 10 4 14 2 1
日福大 先 9 8 3 5 1 ●
54 33 48 14 10 防1.84
被安打率5.50 奪三振率8.00 四死球率2.33
14春2部 回数 被安 奪三 四死 自責
東邦大 先 8 3 9 5 1 ●
名商大 先 9 6 9 2 0 ○ 149㌔
東学大 先 9 5 14 1 1 ○
2 1 2 0 0
名経大 先 8 3 4 1 0 ○封
星城大 先 8 6 13 1 2 ●
44 24 51 10 4 防0.82
被安打率4.91 奪三振率10.43 四死球率2.05
14秋2部 回数 被安 奪三 四死 自責
名産大 先 9 5 11 2 1 ● 147㌔
2 1 2 2 0 ○
愛産大 先 10 3 10 0 0 延長11回TB完封
東学大 先 9 4 9 2 1 ●
名商大 先 8 5 7 4 3 ●
同朋大 先 9 5 11 6 1 ○
2 0 1 1 1
49 23 51 17 7 防1.29
被安打率4.22 奪三振率9.37 四死球率3.12
最新記事
■ 七原チームに残留(中日スポーツ) 16/10/13
トヨタ自動車で源田と同期のプロ注目右腕・七原は、興味を示した球団があったものの、来期もチームに留まることを明らかにした。名大出身で、在学時に最速152キロをマークし、「旧帝大の星」と話題となった。トヨタ自動車入社後はけがに悩まされ、実績を残せていない。
■ トヨタ七原 雨には勝てず(中日スポーツ) 16/6/30
七原が残念そうに雨空を見つめた。当初は9回の1イニングを投げる予定だったが、試合開始前から雨が降り続いたため、7回からの登板に変更した。だが、雨脚が強くなり、出番前にコールドで試合終了。アピールの機会が流れ、苦笑いするしかなかった。昨年は都市対抗、日本選手権ともに登板機会がなかっただけに、ドラフト解禁イヤーに懸ける思いは強かった。だが、年明けにヘルニアを発症。3月に入るまで投球すらできなかった。4月は自慢のストレートが140キロにも届かなかった。5月の都市対抗2次予選では一度もベンチ入りできなかった。だが、球速は140キロ台中盤まで戻り、今は復調気配だ。この日の鳴尾浜球場には阪神、オリックスなどのスカウトが視察に訪れた。注目度は依然として高い。
■ 愛知大学野球 2部 名大エース 右腕・七原11K 5安打2失点(中日スポーツ) 14/9/7
秋季リーグ戦が開幕した。2部では、名大の152キロ右腕・七原優介投手(4年・知立東)が名産大戦で5安打2失点、11三振を奪って完投したが、1-2で敗れた。大学最後のシーズンにかける思いを投球に込める。リーグナンバーワン右腕・七原が2ケタ奪三振。名大のスピードガンでは最速147キロも計測した。ただ、変化球の制球が定まらず、1、7回にミスも絡んでそれぞれ失点。「本調子に比べると60~70%」と淡々と振り返った。夏場のオープン戦から調子が上がりきっていない。それでも2~6回までは無安打。同じ直球でもカウントを取る球と勝負にいく球でメリハリをつけ「悪いなりにも、うまくいった」。真夏に戻ったような炎天下ながら、9回に最速の147キロを記録した。6月に大学日本代表の選考合宿に参加。落選したが、ライバルから刺激を受けた。同じく速球を武器にする早大の有原や創価大の田中が、変化球もしっかり腕を振って制球している姿を見た。「力だけじゃないんだ」と痛感。同じ部屋だった亜大の山崎は、誰よりも早く起きて自主練習し、意識の高さを学んだ。その有原や山崎は今秋ドラフトの目玉。七原もプロ志望届を出せば上位指名が濃厚だが、すでにトヨタ自動車への入社を決断。この日もスカウトの姿はなかった。「自己分析した結果、まだ足りない所が多い。社会人で結果を出せば、その先はついてくると思う」。今は目の前の一戦だけを見る。入学した1年のころ、チームは4部だった。そこから2部にまで押し上げてきた。残された仕事は1つ。「この秋は結果だけを意識する」。1部昇格という最高の置き土産をするために-。
過去記事
■ 愛知大学野球選抜チーム 中日2軍と交流戦(中日スポーツ) 14/8/6
愛知大学野球選抜チームと中日2軍とのプロアマ交流戦が5日、ナゴヤ球場であり、150キロ右腕の七原優介投手(4年)=名大=は1イニングを投げ、最速147キロを記録するも3安打2失点。2年連続となる中日2軍戦登板はほろ苦い結果となった。名大・七原が8回から登板。いきなり左前安打を2本続けられ、2死後に堂上剛に2点適時打された。昨年は1イニングで1安打無失点に抑えた。「前回はほぼストレートばかりだったので、今回は変化球も混ぜていった」とスライダー、カーブ、ツーシームも積極的に使った。しかし「高めに浮いた変化球まですべて打たれてしまった。力不足です」と肩を落とした。調整も難しかった。大学の試験期間で7月下旬から1週間部活が休みになった。「その間軽いランニングやキャッチボールはしていたが、オフが明けてブルペンに入ってみると、以前のフォームがわからなくなってしまっていた」。投球フォームを乱したままの登板になってしまった。それでも、中田と吉川から速球で空振り三振を奪い、持ち味は見せた。7日の巨人2軍との交流戦では先発予定。「少し勢いが足りなかったので、ストレートも多めに使いつつ、思い切って投げていきたい」と意気込んだ。プロ側の注目は依然高いが、トヨタ自動車への就職が内定している。この日は「社会人野球でいい結果を出し、声がかかれば考える」と控えめに語った。
■ 名大・七原も152キロ!DeNA高田GM「凄く魅力がある」(スポニチ) 14/6/21
名大の152キロ右腕・七原も本領を発揮した。紅組の4番手で2回を2安打2失点も自己最速タイをマーク。「セールスポイントは真っすぐ。最速が出せて良かった」と緊張の面持ちで振り返った。京大・田中英とは連絡先こそ知っていたがこの日が初対面。紅白戦前にはキャッチボールも行い、交流を深めた。視察したDeNAの高田繁GMは「すごく魅力がある。上位指名候補なのは間違いない」と高く評価した。
首脳陣の粋な計らいで、話題の2人による投げ合いが実現した。名大と京大を引っ張る両エースが、7回から2イニングずつ登板。七原は7回に2失点したものの、8回は打者3人に抑えて修正。ネット裏のスカウト陣のスピードガンでは、152キロを計測した。田中英とは電話で連絡を取り合ったことはあるが、実際に会うのは初めて。紅白戦前のキャッチボールは自然にコンビを組んだ。「波長が合った」と田中英。七原も「2人とも国立大で、練習時間が短い中でやっている。お互い切磋琢磨したい」と田中英を意識した。善波達也監督は「もう一度、見てみたい選手」と名前を挙げ、特に七原には「2イニング目は球が走っていた。とてもいい印象」と賛辞を並べた。(中日スポーツ)
■ ドラフト1位候補152キロ右腕 名大・七原 トヨタ入り決断(中日スポーツ) 14/4/14
今秋のドラフト上位指名候補に挙げられていた名大の152キロ右腕・七原優介投手(4年・知立東)が12日、プロ志望届を出さずに、卒業後は社会人野球の強豪、トヨタ自動車(愛知)に入社することを明かした。この日、七原は愛知県日進市の名商大グラウンドで行われた愛知大学野球2部リーグ、名商大との1回戦に先発。プロ7球団のスカウトが見守る中、6安打1失点完投で今季初勝利を挙げたが、試合後にトヨタ自動車への入社が内定したことを明言した。愛知大学リーグが誇る「国立の星」がついに決断した。プロか社会人かで注目された進路について、七原が名商大戦後に口を開いた。「トヨタ自動車に決めました。プロ志望届は出しません」。ドラフト対象の条件となるプロ志望届を出せば、上位指名されるのは確実だったが、七原は社会人で腕を磨く道を選んだ。七原は9日にトヨタ自動車の田中大次郎監督(45)らと会い入社の意思を伝えた。名大の真野恭一監督(54)がトヨタ自動車に勤務している縁もあり、同社は早くから七原に注目。七原も「プロで通用する力はまだない」と大学からのプロ入りには慎重だったことから相思相愛で入社が内定した。この日は中日、阪神、ロッテなど7球団のスカウトの前で、昨秋まで1部だった名商大相手に1失点完投した。本調子にはほど遠く、「きょうの投球ではダメ」と渋い表情だったが、それでも最速149キロをマーク。開幕2戦で3本塁打を放っている名商大の4番・池尻を4打数無安打2三振に抑えるなど、相手のレベルが上がっても、七原はさらに上を行った。スカウト陣からは「(中日の)浅尾以上」、「志望届を出せば、(1位指名の)12人に入るのでは」と賛辞が続いたが、プロ側は社会人入り後にドラフト解禁となる2年後を待つしかなさそうだ。「田中監督から『ウチで鍛えて、2年後にドラフト1位を目指せ』と言われた。勝てる投手として成長したい」と七原。進路を決め、今後は2部優勝を目指す名大の主将でエース、4番の仕事に集中する。
■ 名大 七原 中日ドラゴンズがリストアップ(中日スポーツ) 14/1/9
中日が今秋ドラフト候補に名大・七原優介投手(3年)をリストアップしている。愛知大学リーグでは2部ながら、最速152キロを誇る快腕。地元の社会人の強豪・トヨタ自動車(愛知)入りが有力とみられるが、仮にプロ入りとなれば、名大から初の快挙となるだけに注目を集めそうだ。大学野球ラストイヤーを迎え、大きな宿題を抱えている。名大を1部リーグに押し上げることを目標に掲げる七原にとって、投げることだけが役目ではないのだ。「コンスタントに打てるような力をつけたい。最後は1部に上がって、強い相手と野球がしたいから・・・」。エース兼4番打者。各カード1回戦では先発し、2回戦は指名打者で登場。今春2部で優勝して入れ替え戦を制し、最後の秋は強豪ひしめく1部でプレーするためには、名大の打撃は非力。七原が力投しても接戦をものにできない試合が幾つもあった。3月に予定している和歌山・有田キャンプでも「右のスラッガー七原」としてパワーアップがテーマになるという。高校野球の監督を目指して名大教育学部に現役で入学し、国際社会文化コースで学ぶ。知立東高でも140キロを投げる本格派だったが、体幹と下半身を鍛えると一昨年秋には150キロを突破。「国立の星」となった。昨年は8月に愛知大学リーグ選抜の一員として中日2軍を相手に1イニング1安打無失点と好投し、秋にはかつては1部リーグの常連校だった愛工大戦でノーヒットノーランを達成。中日・中田スカウト部長は「タマの速さは魅力。地元の大学生でマークするのは七原」と言い切るまでの存在となった。「野球は大学まで」と心に決めていたのだが、自信が深まるにつれ、気持ちに変化。「社会人で野球を続けたい」と言い出すと、名大・真野恭一監督(53)が勤務するトヨタ自動車が獲得に向けて真っ先に名乗りを上げた。高校の仲間とか周囲は「プロにいけ」と盛んに勧めるというが、自称「慎重居士」の七原は進路をあわてて決める気持ちはない。「まだ1年ある。ゆっくりと考えればいい」。自宅のある愛知県刈谷市内の焼き肉店で接客のアルバイトにも励む。オフは週に3~4日、シーズン中は週に1~2日。「ホール担当って忙しい時は疲れます」。国立の星といっても、その姿は一般の大学生と変わらない。野球にバイトに全力投球である。
■ 東海アスリート群像:七原優介投手=名古屋大3年(毎日jp) 13/10/31
最速152キロの剛腕が国立大で奮闘している。愛知大学野球2部リーグに所属する名古屋大3年の七原優介投手(21)だ。6日の愛工大戦では無安打無得点試合を達成し、プロ球団なども注目する存在になりつつある。右上手から繰り出す直球に、カーブ、スライダー、フォーク、ツーシームと多彩な変化球を交える。愛工大戦では「低めを狙い、早いカウントで勝負した」と、打たせて取る投球で相手打線を沈黙させた。投手になったのは知立東高1年の夏と、遠い昔ではない。同学年に投手がおらず、肩の良さを見込んだ監督に勧められた。小学生から捕手一筋で、当初は「ずっとキャッチャーでいきたい」と違和感を拭えなかったという。転機は、高校2年夏の愛知大会1回戦、津島北戦だ。八回に救援したが、制球に苦しみ、1死も取れずに満塁のピンチを招いて降板した。チームは延長戦に持ち込んで勝ったが、「真剣にピッチングに取り組もう」と練習に打ち込むようになった。高校3年夏の愛知大会は一人で投げ、1、2回戦を突破、3回戦は甲子園出場経験のある成章を相手に0−2で敗れたが、接戦を演じた。「高校野球の指導者になりたい」という思いが膨らんだ。志望校を名大教育学部に定めると、受験勉強に集中した。一般入試で現役合格を果たし、野球部の門もたたいた。名大は当時、4部リーグに低迷していた。1年春からベンチ入りし、2年春に3部、3年生になった今春に2部へ昇格する原動力になった。今年8月には愛知大学選抜の選手として中日2軍を相手に1回を投げ、被安打1、無失点の好投を見せた。体幹を鍛え、社会人野球のコーチ経験者からフォームの指導も受け、球速が高校時代より約10キロ上がった。変化球の種類も独学で増やした。自信を深めるにつれ、「プロのレベルには、まだ達していないが、社会人で野球を続けたい」と考え始めている。宿題は残っている。念願の1部昇格だ。4年生で迎える来春のリーグを制し入れ替え戦にも勝てば、学生最後の来秋は強豪ひしめく1部で戦える。チームの課題は打撃の非力さだ。今秋も接戦をものにできず、優勝はならなかった。投手ながら自ら4番を打つため、「コンスタントに打てる力をつけたい。強い相手と野球がしたい」とバットでの貢献も誓う。
■ 名大の星 七原(ななはら) 2部・愛工大相手にノーヒッター(中日スポーツ) 13/10/7
名大・七原(ななはら)優介投手(3年・知立東)が6日、愛知大学野球2部リーグA組の愛工大2回戦でノーヒットノーランを達成した。打者30人で3四球、二直を味方野手がはじいた失策と併殺が各1、投球数は112だった。2桁奪三振がシーズンで5度もあった今春は球威で押したが、この日の三振数は6個だけ。最速152キロを誇る右腕だが、かつては1部リーグの看板チームだった愛工大を相手に、コースをしっかり突いて打たせて取るピッチング。2-0の勝利に、七原は「ノーヒットノーランといっても特別な思いはない。とにかく勝ててよかった。“要らない”四球を出してしまったから、納得の投球ではなかった」とクールな反応。それでも、真野恭一監督(53)は「対戦打者に合わせて、投球を組み立てて投げていた」とエースの成長を認めた。8月には愛知大学選抜の一員として、中日2軍相手のプロアマ交流戦で好投。地元中日などプロからも狙われる快腕が、2部ながらノーヒッターの勲章を得た。今秋は七原にとっては3勝目で、名大は4勝4敗で勝率を5割にした。
■ 名大3年七原149キロ “国立の星”若竜斬り1イニング0封(中日スポーツ) 13/8/13
愛知大学野球連盟選抜が12日、ナゴヤ球場で行われたプロアマ交流戦で中日2軍に8-2で圧勝した。“国立の星”として注目される名大・七原(ななはら)優介投手(3年・知立東高出)は愛知大学選抜の3番手として1イニングを1安打、1奪三振で無失点。この日の最速は149キロを誇り、中日2軍の主力打者に対して剛速球で勝負した。愛知大学野球連盟が選抜チームを編成してプロチームと対戦したのは今回が初めて。3番手として4回のマウンドにのぼると、スタンドが急にざわつき始めた。愛知大学リーグでは2部所属ながら、今回の選抜チームに大抜てきされた七原の登場だ。「プロの選手相手に自分の真っすぐがどれだけ通用するか。その力試しで、きょうは楽しもうと。実際に楽しめた」。中日2軍の中軸打者を相手に、180センチ、78キロの右腕は140キロ台後半の剛速球を連発。4番・福田を146キロで右飛に仕留め、続く赤坂に投じた7球目はボールにはなったが、この日の最速149キロをナゴヤ球場の電光ボードに刻みつけた。真っすぐばかり投げ続けたものだから、最後は148キロを左前打された。しかし、セットポジションになってから七原の投球が光る。赤田を144キロの低めの速球で空振り三振。最後は杉山をツーシームで中飛。わずか21球で堪能させたのだ。「いいタマだった。クイックが速いし、タイミングが取りづらかった」と赤田。ネット裏にいた中日球団の関係者からは「ウチの浅尾によく似たタイプ」という声まで上がった。旧学制時代に帝国大学だった7大学で争う公式大会「七帝戦」が大阪で先週末に行われ、七原は9日の北大戦で、酷暑の中、先発で9イニングを投げたばかり。その疲れはあったが、球威は十分だった。試合後、スタンドからは「七原、勉強しなくてもエエぞ」とおかしな励まし?があったが、これは「野球で勝負してくれ」という意味か。3年生右腕の七原の耳にも届いていたが、「勉強がしっかりできてこその野球です」と本人は勉学優先を強調した。教育学部で学び、入学当初は教員志望だった七原。「とりあえず社会人で野球を続けようか…という段階」と進路には言葉少なだが、来年はドラフト候補に浮上するのは確実。早くから七原をマークする地元の社会人の強豪トヨタ自動車(愛知)はこの日、田中監督が秋田マネジャーを伴ってネット裏から視察する熱の入れようだが、プロとの争奪戦が始まりそうな予感がする。
■ 2部開幕戦 名大 最速147キロ 9回まで毎回の15K(中日スポーツ) 13/4/14
“国立の星”名大・七原優介投手(3年・知立東)が13日、愛知大学野球2部リーグの開幕戦で先発し、最速147キロをマークした。東海学園大1回戦に「4番・投手」で出場し、9回までは零封で毎回の15三振を奪う快投を演じた。しかし、試合は延長10回にサヨナラ打を許して0-1で敗れ、黒星スタート。名大は昨秋までリーグ最下部の3部にいたが、入れ替え戦を突破し、今春は2部リーグに昇格した。愛知大学リーグでナンバーワンの速球派という看板はダテではなかった。ネット裏のスピードガンは147キロを表示。七原の自己最速には5キロ及ばなかったが、伸びのある速球主体で押した。1部リーグにも、これほどの快速球を投げ込む右腕はいない。左打者には外角に投じたツーシームが効果的に決まって、9回まで毎回の15奪三振。味方打線の援護がなく、延長10回に3安打を集中されて、サヨナラ負け。それでも、「愛知の宝です」(愛知大学野球連盟・大坪事務局長)とリーグ関係者が認める大器の片りんを見せつけた。「最後は疲れが出てしまって、ボールが高くなったのは反省しないと…。でも、力を出し切れば2部でも互角に戦えることが分かった」と七原は敗戦の中で、自信を得た様子。東海学園大は昨秋の2部リーグA組の1位校で、最も1部に近い存在。昨秋まで3部にいた名大にとっては、格上のチームなのだが、最後まで苦しめた。この春は調整遅れで、開幕前のオープン戦で完投したのは阪大相手の“定期戦”の1試合だけ。肩のスタミナには不安があったハズだが、この日はサヨナラ打を許したのが149球目。1人で投げ切った。東海学園大・鈴木保監督(52)は「最後までボールに力はあった。打者の手元での伸びがあるから、差し込まれる感じ。ウワサ通りの右腕でした」と褒めた。愛知2部リーグからは浅尾(日本福祉大出)田島(東海学園大出)が中日入りして活躍しているが、七原もプロ側からマークされる存在になりそうだ。名大では教育学部で学ぶ。教員志望で、将来は高校野球の監督を目指していた七原がこの日の試合後、方向転換を口にした。「第1志望を変えようかな。野球での就職をこれから考えたい」。剛腕投手に、野球での上昇志向が目覚めてきた。
10夏予 回数 被安 奪三 四死 失点
1回戦:惟 信 先 5 1 7 1 0封
2回戦:蒲郡東 先 9 5 10 4 2
3回戦:成 章 先 9 7 4 5 2
23 13 21 10 4 防1.57(失点から計算)
被安打率5.09 奪三振率8.22 四死球率3.91
プロフィール
愛知県刈谷市生まれ。七原 優介(ななはら・ゆうすけ)投手。
小垣江小2年時から軟式野球を始め、依佐美中では軟式野球部で捕手。
知立東高校進学後にピッチャー転向。
2年秋の大会からエースとしてチームを引っ張り、3年夏の予選で23回4失点の好成績を残した。
1回戦で5回1安打7奪三振完封勝利、2回戦で10K2失点完投勝利をマーク。
続く成章戦でも2失点完投の力投を見せたが、打線の援護がなく惜しくも0対2で敗退となった。
県大会3回戦が最高成績。甲子園経験は無し。
名古屋大進学後は1年春からベンチ入り。
1年秋に4部優勝、2年秋に3部優勝を成し遂げ、3年春以降の4シーズンを2部リーグで過ごした。
体幹強化により球速を飛躍的に伸ばし、2年秋の入れ替え戦で152㌔を計測。
4番打者(投手・DH)としても活躍し、2年秋に打率.340、3年春に打率.361を記録している。
左膝半月板痛で出遅れながらも3年春の2部リーグ戦で5勝(5完3封)をマーク。
7試合65.1回で82三振を積み上げ(5試合2桁)、第2週以降自責0、防0.14の活躍を見せた。
名経大を3安打初完封、至学大を4安打12K完封、星城大を3安打14K完封。
リーグ選抜で3年8月の中日二軍戦に登板し、149㌔直球で1回無失点の結果を残している。
3年秋の愛知工業大2回戦で6奪三振ノーヒットノーラン(3四球1失策)を達成。
一躍多くの球団から注目される存在となったが、4年4月初めにトヨタ入社の意向を表明した。
同年6月に代表候補47名としてハーレム大会の選考合宿(代表落選)を経験。
京大・田中英祐との国立大コンビで話題を集め、紅白戦で自己最速タイの152㌔をマークした。
2部26試合、11勝(10完投5完封)10敗、202.1回、防御率0.98。
トヨタ自動車入社後は1年目から公式戦に出場。
10月の伊勢・松阪大会になって先発起用され、東海理化相手に5回3失点で勝ち星を収めた。
二大大会(都市対抗、日本選手権)での登板機会は無し。
180cm82kg、名古屋大学出身の速球派右腕。
ノーワインドアップから重心を下げて早めに着地し、テイクバック大きくヒジを使った鋭い腕の振りから
繰り出す最速152㌔の伸びのある直球と、スライダー、カーブ、フォーク、ツーシーム。
地肩を買われて高1夏に捕手から投手に転向。バネの強さを生かした速球主体の投球が持ち味。
大学時代プロから上位候補として注目されていた。
スカウトコメント
DeNA・高田繁GM|14/6/21
「すごく魅力がある。上位指名候補なのは間違いない」
中日・中田スカウト部長|14/1/9
「タマの速さは魅力。地元の大学生でマークするのは七原」
中日・中田スカウト部長|13/11/21
「体の力がある。原石」
広島・松本スカウト|13/11/21
「軽く投げているように見えて150キロ出るのがいい」
中日・球団関係者|13/8/13
「ウチの浅尾によく似たタイプ」
中日・水谷スカウト|13/3/8
「タマの速さが魅力だね。追いかけていきたい選手」
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年齢的にもまだまだチャンスはありますし。