大野 亨輔（三菱日立パワーシステムズ）

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　■　JABA東京スポニチ大会　注目選手：大野　亨輔(スポニチ)　19年3月

　昨年、怪我に泣き１年間登板機会がなかった。完全復活した今大会の活躍に期待したい。

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　肘を痛めたエース大野を欠き、本大会を迎える。(都市対抗公式ガイドブック)

　■　入社１年目、三菱日立ＰＳ横浜の大野　王者食った！(スポニチ)　17/2/27

　開会式に続いて行われた１回戦では、２年ぶり８度目出場の三菱日立パワーシステムズ横浜が、連覇を狙った日本生命を４―０で下した。ルーキー右腕の大野亨輔投手が、７回１／３を５安打無失点に抑える好投。昨年、都市対抗と日本選手権の２冠に輝いた強豪相手に金星を挙げた。「緊張は全然しなかった。走者を出しても気にしない。逆に燃えるんです」。４回は失策で、５～８回は４イニング連続で先頭打者に安打を許した。それでもホームは踏ませない。最速１４１キロの直球にチェンジアップ、カットボール…。相手が前回王者でも「同じ社会人。力の差はない」と自らに言い聞かせた。専大で昨春のリーグ優勝に貢献。それでも「自分は球速（自己最速１４４キロ）が足りないし、今のままでは通用しない」と、社会人でレベルアップしてプロを目標にする道を選んだ。憧れは母校の大先輩・黒田（広島）だ。「男気、投球スタイル、挑戦し続ける姿…。尊敬しています」。いつの日かプロの世界で黒田に会うのが大きな夢でもある。

　　プロフィール

　石川県かほく市出身。
　大野 亨輔（おおの・きょうすけ）投手。
　七塚小2年から軟式野球を始め、星稜中では軟式野球部に所属。
　中学3年夏に全国大会優勝を達成した。

　星稜高校では2年時春から控え投手としてベンチ入り。
　3年時夏の石川大会は金沢高校に2-5（2.1回7安打5失点KO）で敗れベスト4で敗退となった。
　同学年に西川健太郎（中日2011年2位）、北村祥治ら。

　専修大では1年時春から救援で2部リーグ戦に出場。
　開幕2週目の国学大1回戦でデビューを果たし､以降5試合16.2回で18K､防2.70の実績を残す。
　8季で44試合（救援33）113.2回をこなし､10勝（1部7勝）10敗、防2.63を記録。
　4年時春のリーグ戦になって主戦の座を獲得し、新球カットを武器に52季ぶりＶを成し遂げた。
　最多4勝（2完投2完封）、防1.55（1位）で、最優秀投手、ベストナインを受賞。
　開幕戦・中大戦で12回11K1対0完封勝利､駒大2回戦で1安打9K完封勝利を挙げている。
　全国大会には4年時春の選手権準々･早大戦(3対4）に先発投手として出場。
　1回裏に2安打2失点と打たれながらも立て直し、7.0回を4安打3失点に抑える粘投を披露した。
　通算44試合、10勝（4完投3完封）10敗、164回、防御率2.63。

　三菱日立パワーシステムズでは1年目から公式戦に出場。
　ルーキーイヤーから主力としてチームを牽引し､日立杯初戦・ホン熊戦で1-0初完封勝ちを飾る。
　都対2次予選3戦（先2）15回に登板し､13安打5四死球2失点の粘投を披露。
　続く本大会1回戦・日本生命戦の先発を務め、8回途中0封の好投で前年王者を撃破した。
　翌2年目の都市対抗（3試合に先発）で2010年以来7年ぶりの4強入りを達成。
　延長11回1対0サヨナラ勝ちを収めた2回戦・鈴鹿戦で9回1安打4Ｋ0封の好投を演じている。
　国際大会には1年目10月のＵ-23ワールドカップにプロ・アマ混成チームで出場。
　アルゼンチン戦、オーストラリア戦に救援で登板し、計3回で5Ｋ、2安打無失点の実績を残した。
　二大大会通算6試合、1勝1敗、38.2回、25奪三振、防御率2.56。

　172cm82kg、実戦的な技巧派オーバースロー。
　ノーワインドアップから重心を下げてインステップし､右肘を使った球持ちに良さのある腕の振りから
　投げ下ろす最速144㌔、常時135㌔前後から130㌔台後半（先発）の真っすぐと、
　130㌔前後のカット、120㌔台のチェンジアップ、120㌔台のスライダー、100㌔台の緩いカーブ。
　専大時代に習得した130㌔前後のカットが武器。内外に丁寧に投げ込んで行く。
　粘り強い投球で試合を作る小柄な右腕。ピンチに動じないマウンド度胸の良さも持ち味の一つ。
　18年に肘再建手術を経験した。制球に自信を持つ。