百崎 蒼生（東海大熊本星翔）

　■　東海大熊本星翔・百崎蒼生　「走攻守バランスよく、穴がない」(日刊)　23/8/10

　東海大熊本星翔の１番百崎蒼生は初戦で散った。３点を追う９回先頭で二ゴロ。負傷している左足首の痛みをこらえてのヘッドスライディングも及ばなかった。それでも「最高のチームメートに恵まれ、感謝しかありません」と気丈に話した。意地は見せた。１回先頭で右中間二塁打。２安打１得点と気を吐いた。「小さいころからプロ野球選手になりたかった。高いレベルを目指しています」。悔し涙を糧にさらなる高みを目指す。

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　▽西武渡辺ＧＭ「パワーがあり、広角に打てる選手。走攻守がそろっていてバランスがよく、穴がない」
　▽ヤクルト橿渕スカウトグループデスク「コンタクト能力が高く、広角に打つことができる。バットに当てることがうまい」
　▽中日音チーフスカウト「リストが強くて体も強い。飛ばす能力もあるし、守備でも動けるようになった」

　■　「最初で最後」のチャンスつかんだ東海大星翔・百崎蒼生(西スポ)　23/7/24

　強豪・東海大相模で、１年秋からレギュラーの座をつかんだが、チームの空気になじめないものを感じ、さらに門馬敬治監督も退任。百崎は退学して、故郷の東海大熊本星翔へ編入。野球は辞めようと思っていたところに声をかけてくれたのが野仲監督だった。この夏が甲子園へ挑む一度きりのチャンス。最初で最後という今大会を前にして左足甲を負傷。検査の結果、ヒビが入っていたが、超音波治療などを継続的に行った上で、試合では痛み止めを飲み、サポーターで固めれば、プレーは可能という医師側のアドバイスも受け、初戦と３回戦は「いきなり全力では走れない」と３番で出場した。

　■　東海大熊本星翔の百崎蒼生、準決勝でプロ顔負けのクスノキ弾(西スポ)　23/7/22

　リブワーク藤崎台球場は、両翼９９メートル、中堅１２２メートルと、地方球場としては、かなりのスケールを誇る。その左中間から右中間のスタンドにかけて、大きなクスノキがそびえ立っている。高校生が左中間のクスノキの、すぐ左横、しかもスタンド奥へと運んだとなれば、もはや、超仰天アーチと呼ぶしかない。東海大熊本星翔の百崎に高校通算３９本目のアーチが飛び出したのは、１点ビハインドの３回だった。配球のパターンは、間違いなく、次はストレート。そのイメージ通りに、ボールが向かってきたから、自然に体が動いた。野仲監督の解説によると、リストターンの速さには「独特なものがあるんです」。だから、少々振り遅れた場合でも、バットのヘッドを素早く返せるため、外角球を「はまったらそのまま、右の方にも持って行けるんです」。プロ１２球団が熱視線を送る、ドラフト候補の一人が、その能力を見せつけた逆転弾で「チームが一気に明るくなりました」と野仲監督。

　■　東海大熊本星翔８回コールド勝ち　プロ注目の百崎蒼生３安打(日刊)　23/7/20

　東海大熊本星翔が８回コールドで秀岳館を下した。プロ注目の百崎がこれまでの不振を挽回する大暴れだった。初回に二塁打を放って先制点のきっかけをつくり、５回にも右翼への二塁打で勝ち越し点を挙げた。「記事にしてもらったり、周りから声をかけられたりしたことでプレッシャーがあった。それで打たないと、と突っ込み過ぎていた。もう１度フォームの修正をして本来のバッティングを心がけた」

　■　東海大熊本星翔・百崎は無安打も感謝胸に再発進(スポニチ)　23/7/16

　東海大熊本星翔は鹿本に１３―１の５回コールド発進。百崎蒼生は１０球団が視察する中、１年秋の関東大会以来の公式戦出場に、晴れやかな表情を見せた。高校通算３８発と５０メートル５秒９の脚力が武器だが、３番で出場し２打数無安打。それでも２四球と、最低限の役割は果たした。守備でも初回に失策で先制点を許し「守備は実力不足です。チームが勝てて良かったです」と大勝スタートに胸をなで下ろした。オリックスの縞田拓弥スカウトは「打撃力があるし、走塁技術は高いものがある」と評価。大会前に左足首に自打球を受けて万全ではないが感謝の思いをグラウンドで返していく。

　■　東海大熊本星翔・百崎蒼生が高校通算35号(西スポ)　23/6/17

　福岡大大濠と東海大熊本星翔の練習試合が１７日、福岡大大濠グラウンドで行われ、東海大熊本星翔のプロ注目のスラッガー百崎蒼生が満塁本塁打を放った。３回２死満塁で打席に立った百崎はソフトバンクなど５球団のスカウトが見つめる前で中堅を超える満塁弾を放った。カーブを捉えたという百崎は「打った瞬間、手応えはありました。しっかりバットが振れていていい感じで打てるようになってきました」と会心の高校通算３５号を振り返った。関東の強豪・東海大相模で１年秋に遊撃のレギュラーとして出場していた百崎だが、２年のときに地元熊本の東海大熊本星翔に転校した。１年間は公式戦の出場はできず練習試合の出場のみ。夏の選手権大会が熊本での公式戦デビューとなる。

　■　東海大相模８強！！スーパー１年生・百崎５安打大暴れ(SANSPO)　21/10/31

　東海大相模は花咲徳栄に９―４で勝利。「３番・遊撃」で出場した１年生、百崎蒼生内野手が５打数５安打と暴れた。熊本・菊池市出身。高校球界屈指の練習環境を求めて入学した。俊足好打の右打者はこの日、一回の左中間二塁打を皮切りに三回は中前打、四、六回は左前打、七回は遊撃内野安打と全打席で出塁した。甲子園大会で春夏連覇を目指した今夏、部員に新型コロナウイルス感染者が出て、神奈川大会の準々決勝を前に辞退。当時、ベンチ入りメンバーではなかった百崎は「先輩たちはコロナで悔しい思いをした。思いを背負って甲子園の舞台に立ちたい」と決意を新たにした。