吉川 大幾（PL学園）

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　■　プロ注目のＰＬ・吉川 プロ志望表明へ(デイリースポーツ)　10/7/26

　２年連続出場の夢は断たれたが、最後まで主将の姿を示した。ＰＬ学園・吉川大幾内野手は、大声で泣く仲間を１人１人抱き「ありがとう」と気丈に慰めた。激闘を終えた顔には涙の跡。七回に一時は勝ち越しとなる犠飛を放つも、勝利はつかめなかった。しかし「全部出し切ったので悔いはない」と前を向いた。阪神、オリックスなどがドラフト上位候補に挙げる逸材。この試合も日米１１球団のスカウトが詰めかけた。吉川は「今後のことはまだ考えられない」と話したが、プロ志望を表明する方向だ。

　■　走攻守揃ったＰＬ主将吉川プロ評価急上昇(日刊スポーツ)　10/7/3

　３拍子そろった右の強打者、それがＰＬ学園・吉川大幾内野手だ。吉川は阪神、中日、オリックスなど複数球団がドラフト上位候補に挙げる万能野手だ。５０メートル５秒９の俊足で、打っては１番と３番、守っては昨秋から取り組んだ遊撃と中堅を兼任する。高校通算２３本と、吉川の本塁打の数は多くはない。だが１本ごとに、鮮烈な印象を残して来た。昨夏の大阪大会決勝、関大北陽戦で先頭打者弾を含む２アーチを放ち、１０－０完勝を演出。１大会５本塁打は、大先輩の元オリックス清原和博氏の２年時の４本を上回った。甲子園では３回戦の県岐阜商戦でも中堅に豪快な１発。今では外れ１位の可能性もある高校生野手の目玉に成長した。「打撃で気をつけているのは、最短距離でバットが出るようにすること。守備は内野でも外野でもどちらも守れるようにしておきたい。１つの守備位置だけでは将来、チーム内で勝ち抜いていけなくなりますから」。プロを意識した言葉を口にするようになったのは、ごく最近のことだ。主将としてチームをまとめる責任感を優先してきた。どうすればチーム全員が同じ方向を目指せるのか、そればかり考えてきた。昨秋の近畿大会初戦で福知山成美（京都）に惜敗。３季連続甲子園出場が絶望となった試合後、皇子山球場外で鬼気迫る顔で周囲のゴミを拾い集めた。「普段の生活からきちんとしなければ夢など果たせない」という試合直後のセリフをすぐに実行した。年が明け、スカウトが視察に訪れても「今の自分はＰＬの一員。１日でも長くここで野球を続けることしか考えていない」と主将に徹して来た。

　■　ＰＬ学園が５回コールド発進(スポーツ報知)　10/4/26

　ＰＬ学園がプロ注目選手の活躍で、今年最初の公式戦を順当に５回コールド発進。４球団のスカウトが見守る中、緑風冠を１０―０と圧倒した。今年から遊撃にコンバートされた吉川大幾主将（３年）が初回１死三塁、「変化球に逆らわずに」中犠飛。広島・宮本スカウト部付部長が「センス抜群。ロッテの西岡のよう」と高評価した。また、１年夏から４番に座った大砲の勧野甲輝（３年）も５―０の２回２死一、二塁に左越えの２点二塁打。「いい感じで打球が上がっている」と自画自賛した。

　■　虎注目の吉川、高校通算１７号(デイリースポーツ)　10/3/17

　阪神がドラフト上位候補に挙げるＰＬ学園・吉川大幾内野手が六回、高校通算１７号の２ランを放った。今年から遊撃に挑戦しており、冬の練習は打撃より守備に時間を割いたという。「本調子ではない。でも球が見えていなかったのが（本塁打の打席は）見えてきた」と手応え。阪神の畑山、田中両スカウトが視察する前での１発。畑山スカウトは「自分の打撃のツボを知っている」と評価していた。

　■　ＰＬ３人ドラフト候補に10球団スカウト(日刊スポーツ)　10/3/15

　ＰＬ学園が１４日、大阪・富田林市内で塔南（京都）と今季初実戦を行い、１０球団のスカウトが訪れた。阪神、中日が今秋ドラフトで野手の上位候補にあげる吉川大幾内野手のほか、多司将仁投手、勧野甲輝内野手と３人のドラフト候補がおり、阪神、中日、巨人など１１人ものスカウトが集結。やはりプロ注目の塔南・森脇亮介から吉川は４打数１安打、勧野は３打数２安打２打点。多司は９回６安打１０三振２死球２失点で完投。阪神池之上スカウト課長は「（吉川は）打撃はいいし足も速い。いろんな守備位置を守ることは彼の評価を高めますよ」と目を細めた。

過去記事

　　プロフィール

　大阪市天王寺区生まれ。
　吉川 大幾（よしかわ だいき）遊撃手。
　小学1年からソフトボールを始め中学時代はナガセタイガースボーイズに所属し内野手兼投手。
　PL学園では1年秋からベンチ入り。将来性を買われ1番抜擢されると公式戦打率.419、
　3本塁打の活躍で期待に応えレギュラーを獲得。
　2年春は1番センターとして選抜に出場、2試合2安打に留まったが三塁打2本、2盗塁で
　パンチ力、脚力を披露した。
　2年夏には大阪大会で清原和博（元オリックス）の2年時の記録を超える5本塁打をマーク、
　甲子園では3回戦で敗退となったが県岐阜商・山田から意地の本塁打を放つ。
　秋からは3番、主将。遊撃にコンバートされ大型内野手としての活躍が期待される。

　遠投115mの強肩に加え50m5秒9､短距離でも長距離でもチームNo.1の脚力という恵まれた
　身体能力の持ち主。ドラムを趣味としリズム感抜群。
　上背はさほど無いが強く柔らかいリストでパンチ力を秘める。高校通算23本塁打。
　走攻守に潜在能力高くプロスカウトが勧野甲輝以上と評価する逸材。

　　スカウトコメント

広島・宮本スカウト部付部長｜10/4/26
　「センス抜群。ロッテの西岡のよう」
巨人・益田明典スカウト｜10年春
　「足、肩、打撃がいいのは分かっている。夏まで見ていく」
日本ハム・岡本透スカウト｜10年春
　「（遊撃を）こなす能力はあると思う」
楽天・吹石徳一チーフスカウト｜10年春
　「（遊撃は）これからですよ」
阪神・畑山スカウト｜10/3/17
　「自分の打撃のツボを知っている」
阪神・池之上スカウト課長｜10/3/15
　「（吉川は）打撃はいいし足も速い。いろんな守備位置を守ることは彼の評価を高めますよ」